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写真をめぐる冒険 (2) 個性的な日本のカメラ・メイカー オリンパス/ルミックス/ペンタックス/富士フイルム
  - OM-D E-M1/PEN/DC-G9/DC-LX100/645Z/K-1/PGFX50S/X-T100 | SPORTS & CULTURE #012
2025/05/26 #012

写真をめぐる冒険 (2) 個性的な日本のカメラ・メイカー オリンパス/ルミックス/ペンタックス/富士フイルム
- OM-D E-M1/PEN/DC-G9/DC-LX100/645Z/K-1/PGFX50S/X-T100

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Mickey K.
風景写真家(公益社団法人・日本写真家協会所属)

目次


1.個性的な日本のカメラ・メイカーたち

前回に続き、個性豊かな日本のカメラ・メイカーを紹介したいと思います。「オリンパス」「パナソニック(ルミックス)」「ペンタックス」「富士フイルム」のラインアップから、オススメの機種とレンズを選びました。

これらのメイカーには、前回紹介した3社にはない個性があるのが特徴的です。医療用精密機器で世界的なシェアを持つ「オリンパス」は、フイルム・カメラの時代から受け継がれたレトロなデザインが大変人気があります。家電メイカーとしても有名な「パナソニック」は、ドイツの有名カメラ・メイカー「ライカ」と共同で開発したレンズの評判がとても良いメイカーです。中判カメラ・メイカーとして歴史の長い「ペンタックス」のカメラは、“かわいい"サイズでありながら“本格的"な機能と性能が盛り込まれていることで人気のあるメイカーです。そして近年では、化粧品メイカーとしても高い技術を示している「富士フイルム」は、フィルム・メイカーならではの綺麗な発色がカメラ・マニアから高い評価を得ています。

それぞれハイ・アマチュアを想定した本気のミラーレス一眼レフも、販売している一方で、カメラ初心者向けのエントリー・モデルも値段の割には高性能な製品が多く、スマフォからステップ・アップしたい人には、特にオススメです。

どのカメラにも、そのブランドの個性がデザインにもはっきり出ているので、自分のライフスタイルやファッションに合ったものを選べるのも魅力的です。


2.オリンパス

2018年に「キヤノン」に追い越されるまで、「オリンパス」はミラーレス一眼では国内No. 1のシェアを誇っていました。「ライカ」と「パナソニック」と共同で“マイクロ・フォーサーズ"と呼ばれる画像センサーの規格を開発し、それによってコンパクトで、手頃な価格のカメラを実現しました。オシャレなデザインや扱いやすさから女性ユーザーが多いイメージですが、10万円前後でカメラ本体とズーム・レンズを揃えることができるので、本格的にカメラを始めたいと思っている初心者の方にもオススメです。2019年に巻き返して1位になれるかどうかに注目が集まります。

注目のオリンパスのデジタル一眼レフ

OM-D E-M1 Mark III
スティルと動画共に最高のパフォーマンスを誇る「オリンパス」のマイクロフォーサーズ規格のフラッグシップ・モデルです。多彩な機能を自分お好みに合わせて設定すれば操作性はさらに上がりますが、カスタマイズできる項目が多すぎると感じる方もいるでしょう。値段は比較的高めです。

OM-D E-M5 Mark III
『E-M5』は、『E-M1』の弟分と言って良いでしょう。性能は『E-M1』に比べると若干劣るものの、「オリンパス」が持つ最高の技術を小型で軽量なボディに収めているオールラウンド・モデルです。この値段でこの性能は、非常にお得といえます。

注目のオリンパスのコンパクト/エントリー・モデル

PEN E-PL9
「オリンパス」の『PEN』シリーズの最新モデル『PEN E-PL9』は、スタイリッシュで高性能なミラーレス・カメラです。スマフォのカメラからステップ・アップしたい初心者にオススメで、特に女性を中心に人気を集めています。持ち運びやすいサイズでありながら、4K動画も撮影可能で、ボディ内手ブレ補正も搭載されています。内臓フラッシュが付いているのも嬉しいです。

PEN-F
『PEN-F』はそもそも、「オリンパス」が1963年に発売した世界初のハーフサイズ一眼レフでした。そのレトロなデザインを継承した最新のモデルは、『OM-D E-M5 Mark II』の様々な機能を小型なボディに収めています。ファッション・アイテムとしてカメラを持ち運びたい人に最適でしょう。

注目のオリンパスのレンズ

「オリンパス」のミラーレス一眼レフは、パナソニックと共同で開発された「マイクロフォーサーズ」というレンズ・マウント規格を採用しています。

M.ZUIKO PRO
「どんな状況下でも常に高画質を提供する」ことをコンセプトとしたプロ向けのレンズ・シリーズです。
M.ZUIKO DIGITAL ED 17mm F1.2 PRO (広角レンズ)
M.ZUIKO DIGITAL ED 25mm F1.2 PRO (標準レンズ)
M.ZUIKO DIGITAL ED 45mm F1.2 PRO (中望遠レンズ)
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO (高倍率ズーム・レンズ)

M.ZUIKO PREMIUM
高い光学性能を持った高画質単焦点レンズ・シリーズです。
M.ZUIKO DIGITAL ED 12mm F2.0 (広角レンズ)
M.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8 SLV (標準レンズ)
M.ZUIKO DIGITAL 45mm F1.8 (中望遠レンズ)
M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro (マクロ・レンズ)

M.ZUIKO
一般ユーザー向けのスタンダードのレンズ・シリーズです。
M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ SLV (パンケーキ・ズーム)
M.ZUIKO DIGITAL ED 14-150mmF4.0-5.6II EZ (高倍率ズーム・レンズ)


3.パナソニック(ルミックス)

近年は綾瀬はるかが出演しているCMが印象的な、「パナソニック」が展開するカメラ・ブランド『ルミックス』は、オシャレ感覚でカメラを持ち歩きたい方にオススメです。ドイツのカメラ・メイカー「ライカ」と提携してレンズの生産を行っており、低価格で高品質なレンズのラインナップが魅力です。

注目のパナソニック(ルミックス)のミラーレス一眼レフ

LUMIX DC-G9 PRO
「オリンパス」の『OM-D E-M1 Mark II』と同じくマイクロフォーサーズ規格のフラッグシップ・モデルである『LUMIX DC-G9 PRO』は、様々な高いレヴェルの機能を非常にバランスよく備えたセミプロ向けのミラーレス一眼レフです。

注目のパナソニック(ルミックス)のコンパクト/エントリー・モデル

DC-LX100M2
「ライカ」の明るい24-75mmのズーム・レンズを搭載した『DC-LX100M2』は、常に持ち歩きたくなる高性能なコンパクト・カメラです。

DC-FT7
高い防水性(水深31メートルまで)、防塵性、耐衝撃性、耐低温性(-10℃まで)を備えた『DC-FT7』の最大の魅力は、タフな設計です。アウトドアシーンや動きの激しい撮影に向いています。

注目のパナソニック(ルミックス)のレンズ

LEICA DG
『LUMIX G』シリーズのために作られたパナソニック製のライカ・レンズです。

LEICA DG SUMMILUX 15mm / F1.7 ASPH. (広角レンズ)
LEICA DG SUMMILUX 25mm / F1.4 ASPH. (標準レンズ)
LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm/F4.0-6.3 ASPH. (超望遠ズーム・レンズ)

LUMIX G
「パナソニック」が製造しているマイクロフォーサーズ規格のレンズ・シリーズです。

LUMIX G 25mm/ F1.7 ASPH. (標準レンズ)
LUMIX G VARIO 7-14mm / F4.0 ASPH. (超広角ズーム・レンズ)
LUMIX G VARIO 14-42mm/F3.5-5.6 II ASPH. (標準ズーム・レンズ)
LUMIX G X VARIO PZ 45-175mm/F4.0-5.6 ASPH. (望遠ズーム・レンズ)


4.ペンタックス

「ペンタックス」は、1952年に日本初の一眼レフカメラを開発したことで知られ、昔からカメラ・マニアに人気の高いメイカーでした。現在は、「リコーイメージング株式会社」のカメラ・ブランドとなっています。カメラ・ボディの色のヴァリエイションが100通り以上あり、個性的なカメラが欲しい方にオススメです。

注目のペンタックスの中判デジタル

PENTAX 645Z
中判カメラの最大の魅力は、一眼レフに比べて解像度が圧倒的に高いことです。裸眼でも見えていなかったディテールが浮かんでくる風景写真を実現させてくれます。中判・大判カメラを専門とするスウェーデンの「ハッセルブラッド」やデンマークの「フェーズワン」に比べ、「ペンタックス」は引けを取らない高い性能を持ちながら、とても買い求めやすい価格で提供しています。『645』シリーズは1984年より発売されている人気のシリーズで、『645Z』はその最新型です。

注目のペンタックスのフルサイズ一眼レフ

PENTAX K-1 Mark II
耐久性に優れている『PENTAX K-1 Mark II』は、過酷な状況下での撮影に向いており、風景写真やアウトドア・シーンにオススメの一眼レフです。同クラスのカメラに比べて比較的ゴツく、重いことがデメリットです。

注目のペンタックスのレンズ

645マウント
「ペンタックス」の『645』シリーズに採用されているレンズ・マウント規格です。フランジバックは70.87mmです。

D FA645 55mm F2.8AL[IF] SDM AW (標準レンズ)
DA645 28-45mm F4.5ED AW SR (超広角レンズ)
FA645 150-300mm F5.6ED[IF] (望遠ズーム・レンズ)

Kマウント
1975年より「ペンタックス」の一眼レフの全機種に採用されている内径48mm、フランジバック45.5mmのマウント規格です。

DA 35mm F2.4AL (標準レンズ)
DA 50mm F1.8 (中望遠レンズ)
DA 55-300mm F4.5-6.3ED PLM WR RE (望遠ズーム・レンズ)


5.富士フイルム

時代はフイルムからデジタルへと変わる中で、「富士フイルム」はミラーレス一眼に力を入れてきました。老舗フイルム・メイカーという伝統性を生かし、クラシック・カメラをイメージしたデザインが魅力的です。また、色彩表現に優れていることでも評価ができます。

注目の富士フイルムの中判ミラーレス

GFX50S / GFX 100S
ミラーレス一眼『Xシリーズ』からデジタル一眼クラスを飛び越して発売された、「富士フイルム」念願の中判ミラーレス・カメラです。世界最高峰と言える写真画質と、富士フイルムならではの発色が魅力です。ポートレートなどスタジオでの撮影や風景写真に向いています。

注目の富士フイルムのコンパクト/エントリー・モデル

X-T100
「富士フイルム」が有する高いミラーレス一眼の技術をクラシックなデザインの小型軽量ボディに収めた、とてもコストパフォーマンスの高いエントリー・レヴェルのモデルです。液晶モニターはチルト式ですが、そのチルト機構ごと横に180度開く構造になっています。同クラスのカメラの中でも高画質なのは魅力的ですが、ボディ内手ブレ補正が搭載されていないのは残念です。

注目の富士フイルムのレンズ

Gマウント
「富士フイルム」の中判ミラーレス・カメラに採用されているレンズ・マウント規格です。内径は65mm、フランジバックは26.7mmです。

GF63mmF2.8 R WR(標準レンズ)
GF120mmF4 R LM OIS WR Macro (中望遠マクロ)
GF32-64mmF4 R LM WR (標準ズーム・レンズ)

Xマウント
「富士フイルム」の『X』シリーズに採用されているレンズ・マウント規格です。内径は44mm、フランジバックは17.7mmです。

XF23mmF2 R WR (広角レンズ)
XF35mmF1.4 R (標準レンズ)
XF18-55mmF2.8-4 R OIS (標準ズーム・レンズ)
XF55-200mmF3.5-4.8RLMOIS (望遠ズーム・レンズ)


6.エピローグ

今回、写真をめぐる冒険の第2回目では、日本のカメラ・メイカー、「オリンパス」「ルミックス」「ペンタックス」と「富士フイルム」について紹介しました。次回では、私、Mickey K.が引き続き日本のレンズ・メイカーとカメラ用品メイカーについて紹介します。お楽しみに!


SPORTS & CULTURE #012

写真をめぐる冒険 (2) 個性的な日本のカメラ・メイカー オリンパス/ルミックス/ペンタックス/富士フイルム


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