1.プロローグ
オシャレの基本は、キチンとすることだと思っています。風変わりで目立つことではないです。長い間、培われてきた伝統的なスタイルをできるだけ忠実に守ることがまずは、大切だと思っています。
ある程度、50歳ぐらいになってオシャレの型が身についてから、“ハズス"テクニックを使うのが、粋なダンディズムなのだと思っています。
そのための第1の注意点は、体にあった服を着ることだと思います。いくら、高いブランドモノのスーツを着ていてもサイズが合っていなければ、元の子もありません。
第2の注意点は、自身らしいスタイルを持つことだと思います。毎年の流行を追うのではなく、自身のライフスタイルや人生のスタイルにふさわしいファッション・スタイルを作ることだと思います。
5年前とか10年前の写真を見て、あの頃は、あんな服と髪型をしていたのかと恥ずかしくなったことはないでしょうか?
僕は、10年後でも着られるような服や靴、カバン、時計などを入手するようにしています。
2.NHK Eテレ『世界へ発信!SNS英語術』への出演オファー
さて、そんなファッション・ポリシーを持った僕に、この3月に事件が発生しました。
2018年4月から、NHKのEテレでスタートした「世界へ発信!SNS英語術」という番組への出演が急遽、決定したのです。これまでもNHK WORLDで裏方としての仕事もしていたのですが、「世界へ発信!SNS英語術」のプロデューサーから出演依頼が来ました。
当初は、数名のバイリンガルの出演者の一人として、月に1回程度の出演ということで、引き受けたのですが、3月になり、毎週の出演ということになりました。
僕は、サラリーマンではないので、TV出演するようなスーツなどはあまり持っていなかったので、急遽準備することになりました。
しかも、衣裳のレギュレーションは、ブルーバックのクロマキー撮影なので、ブルー系のスーツ、シャツが一切不可ということと、堅苦しくならないようにネクタイをしないでほしいということでした。
これまでの僕のスーツ・スタイルは、基本はミッドナイトブルーのスーツにブルーのクレリックに、TPOに合わせて、ネクタイでヴァリエーションをつけるというものだったので、その全てが禁じ手となったのです。
それでも、月1回程度の出演であれば、グレーのスーツに色モノのシャツを合わせ、ネクタイで印象を変えることもできたのですが、毎週となるとそうはいきません。ということで、ドタドタと衣裳を用意しなくてはならなくなりました。
3月29日に放送されたパイロット版の収録まで3週間しかなかったので、まずは、手持ちの「ラルフローレン」のツイード・ジャケットとレディメイドの「ブルックス・ブラザーズ」のジャケットで2回分の放送に対応しました。
更に事件は、起こりました。3月中旬に急に世界的な映画監督のリュック・ベッソンへのインタビューを行うこととなりました。その時は、グレイのスーツとブルーのクレリックのシャツにパープルのネクタイで臨んだのですが、リュック・ベッソン氏がTシャツにジャケットというスタイルだったので、現場で急遽ネクタイを外すことになりました(ちなみにそのTシャツにはその時プロモーションしていた映画の原作のグラフィックが施されていました)。
3.グローバルスタイル新宿南口店
リュック・ベッソン監督とのインタビューの時に着た「ライトグレーのストライプのシングルブレストのスーツ」は、約1年前に『グローバルスタイル新宿南口店』でオーダしたスーツです。
グローバルスタイルは、定期的に2着で5万円位からのキャンペーンを行っているので、僕もミッドナイトブルーのスーツと一緒にこのスーツをオーダーしました。
グローバルスタイルは、銀座や丸の内、そして新宿、池袋を含め全国に店舗を持つ知る人ぞ知るオーダーメイドのテーラーです。
3月上旬に今回のEテレへの当初月1回の出演のため、5月、6月の出演用の2着をオーダーしていました。1着は、「モダン・クラッシック・モデルのシングルのブラックスーツ」で、もう1着は、「モダン・クラッシック・モデルのグレーのダブルスーツ」を頼みました。
グローバルスタイルのスーツは、腕の太い僕にも、腕が動かしやすく着心地も軽い感じがします。
スタイリストの方は、経験豊富で難しい体型の僕のメジャリングもスマートにこなしてくれました。
シャツについても、細かなリクエストまで応えてくれました。
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グローバルスタイル 新宿南口店
4.ユニバーサル ランゲージ 新宿店
世界へ発信!SNS英語術に月1回の出演オファーがあった際に、対応できるようにシャツだけをオーダーするために、『ユニバーサルランゲージ新宿店』に行き、3枚で22,500円というキャンペーンをやっていたので、ボタンダウンをオーダーしました。
初めて、シャツをオーダーするときは、他社との比較の意味を込めて、最もベーシックなプライスの生地を敢えて選んでいます。
ユニバーサルランゲージの場合、キャンペーンの終盤だったというのもあり、一番安い生地のヴァリエーションが少なかったので、少し選ぶのに迷いました。
しかし、採寸も仕上がりも満足いくもので、4月5日放送分のシャツは、こちらで作った細いグレイのストライプのボタンダウンを着用しました。とても丁寧な採寸をしてくださいました。ありがとうございます。
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ユニバーサル・ランゲージ 新宿店
5.ユニバーサル ランゲージ渋谷店
※ユニバーサル ランゲージ渋谷店は2021年8月1日をもって閉店すると発表されています。
月1回の出演から、毎週の出演が決まったため、急遽スーツを2着増やす必要があり、色々なテイラーに電話をした結果、『ユニバーサルランゲージの渋谷店』が柔軟に対応してくださることになり、2着のスーツをオーダーすることにしました。
ユニバーサルランゲージは、イタリア系のスタイルを得意としているので、「Napoli」というモデルのシングルとダブルのスーツを1着ずつオーダーしました。
こちらでは、豊富な基準となるモデルを微調整するというオーダーシステムを取っているので、美しいシルエットのスーツが出来上がりました。
10万円以上の購入でオーダーシャツ1枚がつくキャンペーンも行っていたので、通常は16,000円のシャツも無料でオーダーすることができました。前回の新宿店のローエスト・プライスのものと比べるとやはり見た目も着心地も格段に違います。
服を買っていて、必ずいつも感じることなのですが、“高いものは安いものよりもいい"ということです。
今回対応をしてくれた方は、無理な納期にも対応してくださいました。ありがとうございました。
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ユニバーサル ランゲージ 渋谷店
6.ファブリック トウキョウ渋谷店
ボタンダウンのシャツのヴァリエーションを増やすために、以前から散歩して気になっていた、原宿と渋谷の間の通称ファイヤー通りにある「ファブリックトウキョウ」でもオーダーをしてみることにしました。
インターネットでHPを見てみると合理的なシステムのテイラーでプライス設定もスマートだと思いました。
基本のモデルは安いけれど、オプションをつけると急に高くなるテイラーもある中で、ファブリックトウキョウのシステムは、初心者でも安心のシステムと言えます。
ファイヤー通りにある渋谷店は、コンパクトな店舗ですので、予約が必要でしたが、女性のスタッフがとても丁寧に採寸し、タブレットを使って注文のプロセスを案内してくれました。現在、渋谷店は渋谷MODIの3階に移転しています。
ローエスト・プライスの形状安定の生地を3枚選びましたが、どのシャツも発色がよく、仕立てもキチンとしており、毎日Yシャツを着るサラリーマンにとても良いシャツだと思います。
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ファブリック トウキョウ 渋谷MODI店
7.ディファレンス青山店
僕のよく行く青山の『ブルックス・ブラザーズ』の正面にある『ディファレンス青山店』も以前から気になっていたので、今回もう少しシャツを増やしたいと思っていたので、オーダーしてみることにしました。
ディファレンスは、納期も2週間と短くシャツの生地もとても豊富で、8,000円ぐらいから注文できます。スタッフの方も若くて明るく、採寸もすぐに終わりました。
スーツのシルエットはスリムなので、僕には、合わなそうですが、20歳代のビジネスマンやビジネスウーマンには、値段も含めてオススメのテイラーではないでしょうか。
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ディファレンス 青山店
8.麻布テーラー &C表参道店
10万円以内のオーダースーツと1万円位のオーダーシャツのカテゴリーで、とても人気のある「麻布テーラー」は、定期的にシャツのプライスダウンのキャンペーンを行っています。
今回のEテレ出演のオファーの前の2018年2月、正にキャンペーンの最中に、プライベート用の春夏用のシャツを麻布テーラーで4枚オーダーしていました。
表参道店は、僕の大好きな紀ノ国屋の近くにあり、一階がレディメイドの「AZABU THE CUSTOM SHIRT」店で、2階がオーダーメイドの「&C表参道店」という2つのブランドが一緒になっています。
スタッフさんは、とても経験豊富で体の細かいクセまで気がついてくれて、仕上がりもとても満足のいくものでした。
僕の場合は、体が大きいのでレディメイドのシャツは合わないのですが、麻布テーラーのAZABU THE CUSTOM SHIRTは、5,000円という値段からは、想像できないクオリティのドレスシャツを見つけることができます。
毎日Yシャツを着るビジネスマンにとっては、消耗品であるシャツが、このクオリティでこのプライスとは、とても価値があります。
麻布テーラーで、7・8・9月期のEテレの『世界へ発信!SNS英語術』のために衣裳用のジャケット+スラックスをオーダーしたいと思っております。
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麻布テーラー &C表参道店
9.エピローグ
流行のぴちぴちのスーツに素足で革靴を履き、2ブロックのヘアスタイルをしている男は、目先のこと、流行には敏感で、高校までは、そここそイケていたが、勉強はあまりできず、二流の大学を出て、二流の企業で働いているということを示しているとBigBrotherは断言します。
仕事内容も、とりあえずは、テキパキと表面だけは取り繕えますが、本当の意味でのいい仕事はできないということを示しているのだそうです。
本当に仕事のできる男は、いつも同じイメージのスーツ・スタイルでいながら、会う度にネクタイやシャツが違うようなファッションをしている人間だとのこと。