1.プロローグ
東京にある120以上の大使館のうち、68か国の大使館が港区にはあります。
こうした大使館や外資系企業で働く人々やその家族の多くは、広尾、麻布、六本木エリアに住むことが多く、そのためこうした外国人をターゲットとしたスーパーマーケットが多く存在しています。
こうした外国人向けのスーパーは、生鮮食品などの鮮度が良く、プライス的には、やや高価なのですが、とても品質の良い商品が揃っています。
世界中の食材があるため、とても品数も豊富で、見ているだけでも海外旅行をしたような気分になれて、とても楽しめます。
広尾エリアのスーパー
2.明治屋広尾ストアー
明治18年創業の高級スーパーマーケットの広尾店は、とても広いスペースでゆったりと買い物ができます。
野菜をはじめとした生鮮食品は、どれを買っても美味しいものばかりです。特に果物のクオリティは、抜群です。
デリカテッセンで量り売りされているソーゼージや、カット販売してくれるフランスなどから空輸されたチーズも好きな量だけ、少しずついろんな種類が買えるので、楽しいショッピングができます。
夏目漱石が愛したと言われるオリジナル商品のいちごジャムをはじめとした『マイジャムシ・リーズ』は、しっかりと甘いのに素材の味も楽しめる逸品です。
また、缶詰の『明治屋ウィンナーソーセージ』は、独特な風味で病みつきになる商品です。マヨネーズとお醤油を少しかけるとご飯にも、とてもよく合います。
<STORE INFO>
明治屋広尾ストアー
3.ナショナル麻布
まるで外国のスーパーマーケットにいるような気分にさせてくれるNATIONAL AZABUは、日本人のお客様より、近隣に暮らしている外国人の方が多いくらいです。
扱っている商品も日本の商品より、海外のスーパーで売っている商品の方が多いので、ちょっとした海外旅行に行ったような気分になれます。
フレッシュなピーナツを店頭で潰して作るピーナツバターは、コクがあってとても美味しいです。
意外なことに、このスーパーの経営母体は、CM制作や海外ドラマや映画配給などを行っている東北新社のグループ会社なのです。
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六本木エリアのスーパー
4.明治屋六本木ストアー
広尾店でも紹介した明治屋さんの六本木店は、六本木で開業して約60年だそうです。この辺りにお住いの方だけではなく、六本木で働いている方にとっても、欠かせないスーパーマーケットとなっています。
個人的には、明治屋さんで売っている、オムレットが大好きで、この辺りで打ち合わせなどがあると、その帰りに必ず寄って食べてしまいます。
流行りのスイーツ店のような甘さ控えめなケーキではなく、クリームはしっかり甘く、フルーツもたくさん詰まっているのが特徴です。
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明治屋六本木ストアー
麻布十番エリアのスーパー
5.日進ワールドデリカテッセン
東麻布(麻布十番)にある、もともとは、ハムなどの加工食品を製造している企業が運営するインターナショナル・スーパーマーケットです。そのため、扱っているハムやウィンナーの種類がとても豊富で、お味も確かです。今は、廃止されてしまった制度の宮内庁御用達のお肉やさんであったということが書かれた看板が精肉のカウンター内に掲げられています。
近隣に住んでいる世界各国の家族層が顧客なので、海外から輸入されている商品については、ここが一番の品揃えかもしれません。
オリーブ・オイルやお塩などもたくさんの種類を扱っていて、毎回選ぶのが楽しい位です。
また、お酒類だけで1フロアを占めています。ワインの品揃えもとても充実していて、他店では見たこともないワインに、ここで初めて出会うこともあります。
アーノルド・シュワルツネッガーがカリフォルニア州知事時代に訪れたこともあるようで、店内に写真が飾られていました。
エレベーター周辺には、離日する外国人が車や家具を売るための告知の紙が貼られていて、そこもなんだか外国ぽくて、とても気に入っています。
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6.Picard(ピカール) 麻布十番店 (冷凍食品)
2016年に進出してきたフランスの冷凍食品だけを取り扱うストアーです。今では、青山の骨董通りや広尾など都内に7店舗あります。
冷凍食品なので、お味はどうかなと思っていましたが、このお店のどの商品もレベルが高く、なかなか美味しく頂けました。
お値段は、日本のいわゆる冷凍食品と比べると少々高めですが、特にエスカルゴがお気に入りで、急な来客のために、今では冷凍庫に常備しています。
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7.エピローグ
来店しているお客様は、外国人も日本人も物心共に豊かな方々が多く、レジなどで並んでいてもカートの中の品数が少なかったりすると、レインを空けてくれて、先に清算させてくれたりもします。
海外で偶然見つけて気に入っていた、お菓子や調味料をこうしたスーパーで見つけた時には、懐かしい友人に再会したような喜びを与えてくれることもあります。
こういう高級スーパーに来るような人は、子供のしつけも完璧で、郊外のディスカウント・スーパーで騒ぎ回っている“うるさい子供"とそれを放置している“しつけをしない親"を見ることもありません。