1.プロローグ: 楽屋オチ
今週は今回までのハッシュタッグ(テーマ)を再度振り返り、今後の展開を方向付けるための総集編でした。収録は、5月31日放送の#RoyalWeddingと続けて収録しました。いわゆる「2本撮り」でした。収録日は長い一日に感じましたが、特に問題もなく無事に終えることができました。ひとえに番組のスタッフの努力と様々な気遣いの結果だったと思っています。いつも、素人の僕のサポートをしてくださり、ありがとうございます。この場を借りてお礼を申し上げます。
総集編ということで、いつもは交代で出演しているヒデさんとゴリさんも2人揃っての共演で、座り位置も僕がパートナー席、ヒデさんとゴリさんは解説者席という、今までにないセッティングでした。ヒデさんとゴリさんが芸名ではなく本名の「中川秀樹」「照屋年之」で登場したり、真剣にハッシュタッグについてプレゼンテーションしている姿が新鮮でした。
僕は、そんなプロの芸人さんにツッコミを入れたり、クイズを出すなど、新しい経験ばかりだったので、とても緊張しましたが、1つ成長できた気もします。
また、クイズを出題する中で、この番組の課題もはっきり見えてきました。「SNS英語術」では毎回、多くの英単語やフレーズをテンポ良く紹介していくため、詳細について説明が不十分になる部分がどうしてもありました。今後は、一度取り上げた英語表現を再び振り返るような機会を増やすことになりました。加藤さん、ヒデさん、ゴリさんが英語に親しんでいく中で、英語のインプットとアウトプットの量のバランスを少しずつ変えていくという方法もあるのかもしれません。
2.今週のテーマについて
番組ではは総集編ということで、今までのハッシュタッグを振り返り、その後そのテーマがどうなっているかを紹介しました。
#MeTooや #TimesUpのムーブメントは、その後も広がり続け、エンタメ業界、政治界など、様々な分野を揺るがし続けています。これからの時代は、男性自身が自らの行動を顧み、“進化"することが求められるのではないでしょうか。
教育の場での銃乱射事件については、今後二度と起きて欲しくはない、という意味で#NeverAgainという回で取り上げました。アメリカの学生は現在、「学校に通うことはすなわち銃乱射事件に巻き込まれる可能性を受け入れること」という悲しい現実と向き合わなくてはならないという状態になっています。このことが一番よく現れているのが、 #IfIDieInASchoolShooting (もし私が学校の銃乱射事件で死んだら)という新しいハッシュタッグでした。
これまで取り上げてきた、これらの社会問題は、なかなか解決することは難しいのではないかと思われます。メディアの一員として、こうした世の中が少しずつでも良い方向に変わっていくように、今後も努力したいと思っています。
3.今週の衣裳について
「ブルックス・ブラザーズ」のグレーのジャケット
スーツは上下が揃っているので、考えなくてはいけないのはシャツとネクタイの組み合わせだけですが、ジャケット&パンツのスタイルとなると、上下の組み合わせのバランスを考えなくてはいけません。
ボトムスに関しては、ハリウッドのセレブ達を見ているとラフなスタイルが多いですが、基本は「きれいめ」の、体型に合った形のチノパンです。色もベージュ、茶色、グレーなどのベーシック・カラーが無難でしょう。上級者向けですが、夏であれば白いチノパンやジーンズもオシャレです。
今年の夏は、スーツのジャケットやテーラード・ジャケットをチノパンなどカジュアルなズボンと組み合わせる“ジャケ・パン"をマスターしたいと思っています。
「ブルックス・ブラザーズ」のレッドのチノ
今回は総集編ということだったので、今までの黒やグレーのズボンとは違うイメージのこのスボンを履くことにしました。
テレビに出演するまでは5000円~8000円代のチノパンしか履いたことはなかったのですが、ひとつランク上の10,000円~20,000円代の商品になると、やはり素材感や、履き心地、それに造りも全然違うという発見がありました。
このチノはウエスト部分の裏地に、幾何学模様の花柄が施されていて、履く時に少し優しい気分にさせてくれます。今回は特別に僕が「パートナー席」に座ることになっていたこともあり、いつもにも増して緊張していたので、このズボンの花柄に救われたところもありました。
「タビオ」のオレンジのソックス
タビオの『メンズ パワーフィット2×2リブソックス』(税込1,080円)です。
この靴下はつま先の上部と踵のところが補強されているので、まだ慣らしている途中の革が少し硬い「レッド・ウィング」のチャッカにはちょうど良い組み合わせでした。
色の組み合わせとしても、茶色系の靴とオレンジ系の靴下はかなり合うという発見があったので、このオレンジの靴下は今年の夏、出番が多くなりそうです。
「ファブリック・トウキョウ」のピンクのボタンダウン・シャツ
先週の白いシャツと同じく、ファブリック・トウキョウ渋谷店でオーダーしたもので、形態安定加工がされているので、洗濯後にしっかりシワを伸ばすだけで綺麗に乾きます。仕事で毎日ドレス・シャツを着る必要のある方にはおすすめです。
「レッド・ウィング」のチャッカ・ブーツ
一方、スーツと合わせることのできるレベルのチャッカ・ブーツと言うと10万円前後のものが多いです。(代表的なのは、「オールデン」の製品です。)青山の骨董通りにあるワークブーツで有名なレッド・ウィングのお店で購入した「キャバリー・チャッカ」(税抜き46,000円)は、その半値くらいで高級ブランドに見劣りしない、優れ物です。
「グロコード・メダリオン・ソール」は、元々1920年代にアメリカのソール専門店がレッド・ウィングのために開発した、ラバーにコード(紐)の切れ端を混ぜ入れて成形されたソールで、復活させた独特なもので、とても滑りにくい作りになっています。
もともとついてきたグレイの平型の靴紐はちょっとカジュアルな感じがしたため、ブラックの丸型の蝋引きのものに変えてみました。
「ブルックス・ブラザーズ」の茶色いベルト
以前は、つく棒がどの小穴にでも通ればいいと思っていましたが、BigBrotherによると、4つ目くらいの小穴に通るのがベスト・サイズとのこと。
茶色い革にゴールドのバックルのものもありましたが、僕にはあまり似合わないので、シルバーのバックルというのもポイントです。(ゴールドは、金髪の白人に似合うとのこと。)
「ゾフ」の茶色いメガネ
4.エピローグ:英語には「大きい」を表す言葉が多い
最後の「発信タイム」のコーナーで、鳥飼先生が “#PowerOfSocialMedia is tremendous!"という表現を紹介してくださりました。「SNSの力はものすごい」という意味です。
「とても大きい」を意味する“tremendous”という言葉は、実はトランプ元大統領が大好きな言葉の1つで、彼の演説を聞いていて、使わなかった事例はないのではないか、というくらい頻繁に使う言葉です。
アメリカ人は、家も車もハンバーガーも夢もより「大きい」が大好きなのです。誰でも知っているbigやlarge以外にも、huge/giant/jumbo/king-size/massive/immense/gigantic/monumental/mammoth/colossal/titanic/monstrous/gargantuanなど多くの類義語があります。そして、偶然にも(必然にも)、このうちのいくつかの形容詞を、トランプ大統領はとても良く使います。
今後、彼のスピーチを聞く機会があれば、注意してみてください。こうした「大きい」という意味を表す形容詞が必ず聞き取れるはずです。因みに、"talk big"というフレーズは、「得意げに話す」「ほらを吹く」という意味です。