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テニスが教えてくれた“用具"へのこだわりとケアの大切さ
  - ウィルソン/ヨネックス/バボラルクシロン/テクニファイバー/ゴーセン/トーナ・グリップ/アシックス | SPORTS & CULTURE #001
2021/06/15 #001

テニスが教えてくれた“用具"へのこだわりとケアの大切さ
- ウィルソン/ヨネックス/バボラルクシロン/テクニファイバー/ゴーセン/トーナ・グリップ/アシックス

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KAZOO
翻訳家 / 通訳 / TVコメンテイター

目次


1.プロローグ

翻訳という仕事は、どうしてもデスクワークが多くなってしまうため、運動不足になり、慢性的に腰痛を抱えるようになります。

運動不足を解消するために、4年ほど前からテニスを始めることにしました。

カリフォルニアンである僕は、子供の頃から、アメフト、野球、バスケット、それにスケートボードは、それなりに、親しんできましたが、本格的にスポーツに取り組んだのは、“テニス"が初めてです。

テニスというスポーツは、基本が大切だというBigBrotherの助言もあり、初めからプライベート・コーチをつけることにしました。

レッスンの時は、パブリックのコートをレンタルしたり、一人で練習する場合は、千駄ヶ谷の国立競技場の近くの東京体育館にある有名な“壁"を利用していました。(この“壁"は、2020年の東京オリンピック/パラリンピックの工事に伴い、2018年3月末を持って利用できなくなってしまいました。)

テニスを始めて、まず気づいたことは、用具へのこだわりとケアがとても大切だということです。それがボール1つあれば、始められるバスケットやサッカーとの大きな違いなのではないでしょうか。


2.初めてのラケット

テニスを始めるにあたり、ラケットをどうするかをBigBrotherに相談したところ、本気でやるならば、初心者のラケットでなく、やや重めの中・上級のラケットがいいということで、「ウィルソン・シックス・ワン95(18×20 / USスペック)」を入手しました。考え方としてはその方が、ラケットに“教えてもらえる"とのことでした。

僕は、体力も腕力もある方なので、あえて、340gのUSスペックを購入しました。

ストリングは、18×20というタイトなストリング・パターンに「ウィルソンのNXT17」というマルチフィラメントを45ポンドで張っていました。

グリップテープは、汗をかきやすいのでガスケで有名な「トーナ」のブルーのものをつけました。

腕で、強引に打つのではなく、重いラケットの重さを感じながら、ボディターンでストロークをすることをコーチから何度も注意されました。


3.初級から中級へ

2年ほどで、ストロークが安定的にできるようになってきた段階で、ウィルソン『プロスタッフ90』をゲットしました。このラケットは、ロジャー・フェデラーのために開発されたモデルなのですが、結果的には、あまり、試合では使用されなかったものです。

このラケットは、90 in2とフェイス面が小さい分、スイートに当たった時の感触はとても素晴らしいラケットです。

ガットは、メインにテクニファイバーの『X-One Biphase(124)』を、クロスに同じ「テクニファイバーのデュラミックスHD(125 / 日本以外では入手しにくい)」を45ポンドのテンションで張っていました。

少しテンションを低めにすることで、スイートスポットで、球を“潰す"ことに集中する練習をしました。


4.初めてのラケット2本買い4. 初めてのラケット2本買い

球を潰して、ドライブできるようになってきたので、1年前からは、ロジャー・フェデラーのシグニチャーモデルのウィルソン『プロスタッフ RF97 Autograph(340g / 16×18)』を2本同時に購入しました。

同じラケットを2本持つことで、2種類のストリングスを張ることができ、ストリングスの性質の比較をしやすくするためです。

ストリングスは、フェデラーやジョコヴィッチもハイブリットの1本として使用しているルキシオンの『アルパワー』、スピン性の高い『テクニファイバーのブラックコード(118)』や2018年のATP1000マイアミオープンで優勝したイズナーが使用している『レッドコード(120)』など様々なポリエステル系のものを色々使用してみました。現在は、「ゴーセン」の『ポリブレイク 18」』(現在、日本国内では入手しにくくなっています)と同じく、ゴーセンのマルチの『AK Pro CX17』を47ポンドで張っています。

2本のラケットにクロスとメインを入れ替えて張ることで、その日の天候や体調に合わせるようにしています。


5.ダブルズ用のラケット

ダブルスの試合をする機会も増えているので、ダブルス用にスタン・ワウリンカが使用している「ヨネックス」の『VCORE Duel G 97(330g)』を2本、購入しました。国内のモデルは、310gと僕には、少し軽いので、カリフォルニアの実家に一時帰国した時に330gのモデルを2本入手しました。

グリップは、ウィルソンのプレミアム・レザーに変更しているので実質340gの重さになっています。
ストリングは、1本はワウリンカと同じく、ナダルも使用している「バボラ」の『RPMブラスト』を47ポンドで、もう1本は、女子選手のアンゲリク・ケルバーが使用しているヨネックスの『ポリツアーファイア(120)』を47ポンドで張っています。

グリップテープは、2017年に新発売されたルキシロンのグレーの「エリート・ドライ」を気に入って使っています。(カリフォルニアに帰った時に30本パックを購入してきました。)

振動止めは、錦織圭選手も愛用している『キモニー』の「クエークバスター」を使用しています。色々な色があって、ストリングの色やラケットのコスメティクスの色に合わせたりしています。


6.シューズ

シューズについては、『ナイキ』や『アディダス』、『ニューバランス』、『ミズノ』など様々なメーカーのものを試してみましたが、僕の足(foot)の型は、幅広の日本人タイプなので、『アシックス』のシューズが一番フィットしました。

アメリカには、基本的にハードコードしかないので、初めて“オムニコート"を見たときは、少し驚きました。

ハードコート用には、「ゲル・レゾリューション6」をオムニコート用には、「ゲル・レゾリューション6 OC」を使用しています。

アシックスのシューズは、フィット感と安定感がとても良く、フットワークを重視している僕のプレイスタイルにも合っています。


7.エピローグ

街で、バックパックにテニスラケットを入れている人を見つけると、“どうして、1本しか持ってないのだろう、あれでガット(BigBrotherはストリングスのことをこう言う)が切れちゃったらその日は、もうプレイできなくなるじゃない"と言います。

“みんなテレビでプロのラケットには白いオーバーグリップをしているのを見てマネをしているけど、大抵のトーシーロー(素人のことをBigBrotherはこう言う)は、手アカで汚れていても、いつまでも同じのを使ってるんだよ"とも言っています。

“ガットもオーバーグリップも、いつも新しくしていないと上手になれないのにね"とのこと。


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