メイン・コンテンツ
検索フォーム
東京の文化とスポーツの中心地としての代々木公園
  - 国立競技場/国立オリンピック記念青少年総合センター/深町公園 | SPORTS & CULTURE #010
©︎RendezVous
2022/01/03 #010

東京の文化とスポーツの中心地としての代々木公園
- 国立競技場/国立オリンピック記念青少年総合センター/深町公園

columnist image
KAZOO
翻訳家 / 通訳 / TVコメンテイター

目次


1.プロローグ

明治神宮に隣接する代々木公園は、都内屈指の人気スポットです。平日は愛犬を散歩に連れた富ヶ谷周辺の住民や、仕事帰りに一汗かくジョガー、観光客などが訪れ、週末になると関東周辺から大勢の人々が集まり、ピクニックや日光浴を楽しんでいます。そもそも代々木公園は、1964年の東京オリンピックの際に選手村として使われた土地が、その後都市森林公園として造成されたものです。その名残として、64年の東京オリンピックのサブ会場として建設され、現在改造中の国立代々木競技場があり、公園の西側には、国立オリンピック記念青少年総合センターという施設があります。今回は代々木公園やその周辺にあるスポーツ施設を紹介し、文化の中心地としての過去を振り返り、今後の可能性について考えたいと思います。


2.代々木公園

Image
Image

代々木公園は、年間を通して日本人にも外国人にもとても人気のある公園です。

BBQや本格的なスポーツはできないものの、交通アクセスの良いとてもいい公園です。

ただ、地方の方や外国人は、JR山手線の代々木駅や東京メトロの代々木公園に行ってしまいがちですが、山手線原宿駅、東京メトロ明治神宮前が最寄駅です。

代々木公園は、木がいっぱいあり、池のあるエリアをA地区。陸上競技場やサッカーグラウンド、野外ステージのあるエリアをB地区と呼んでいます。

A地区には、ランニング用の周回コース(1167m)があります。早朝は、外国人を中心に多くのランナーが走っており、夕方は日本人のサラリーマンや学生が走っています。

21時以降は、かなり暗く人も少なくなるので、女性一人でのランニングは、控えたほうがいいです。

ランニングでの利用は無料ですが、公園内には、更衣室やシャワーなどの施設(ランニング・ステーション)がないので、注意が必要です。小池知事、ご検討ください。

本格的なランナーは、小田急線代々木八幡駅/東京メトロ代々木公園駅近くの“八幡湯"(金曜定休)を利用しています。

僕は、時間ができる限り、気分転換のためにこの周回コースをランニングしています。

家族向けのサイクリングコース(自転車レンタルは有料)がありますが、あまり利用している人はいません。

自転車の保管場所などがかなりのスペースを占めていますので、せっかく2020年の東京オリンピックでスケートボードが正式競技になったので、このサイクリング用のスペースをスケートボード・パークにしたらいいのではないかと、僕は思っています。

代々木公園のB地区には、かなり本格的な陸上競技場があり、無料開放日も設定されています。(詳しくは、公式HPでご確認ください。)

バスケット・コートも2面、無料で開放されています。土・日・祝日や平日の夕方などは、日本人だけでなく外国人も多く、かなり混雑することもありますが、平日の昼間は、ガラガラの状態です。3 on 3(3×3)などには、ぴったりなコートです。

B地区には、かなり大きなサッカー場/ホッケー場(有料)もあるのですが、ここは、全くと言っていいほど、利用されていません。僕個人としては、無料のテニスコートにしてくれればいいのになあと思っています。

代々木公園のB地区にある野外ステージも夏場の週末以外は、全く使用されていません。ステージ前には、最大で2万人ぐらい収容できるスペースもあるので、ここで是非いつかケータリング(食事のできる)フリー・レイヴを行いたいと思っています。

代々木公園のすぐ隣には、NHKホールがあり、渋谷にもいくつものクラブがあるので、このエリア全体での様々な音楽のジャンルのギャザリング・パーティーにまで発展させられれば、最高だと思っています。


3.国立代々木競技場

Image

代々木公園に隣接している、国立代々木競技場(この名称のためコンサートかスポーツイベントの時、JR山手線の代々木駅で降りる人がたくさんいるとのこと)の施設内には、フットサルコート(有料)があります。

駅からも近く、人工芝のとても良いコートなのですが、料金が高いためか、利用者がとても少ないように見えます。国立なので、料金をもう少し安くしたら、いいのではないでしょうか?


4.国立オリンピック記念青少年総合センター

Image

東京メトロの代々木公園駅/小田急線の代々木八幡駅と参宮橋駅の間ぐらいにある『国立オリンピック記念青少年総合センター』は、あまり有名ではありませんが、使い方によっては、とても有用な施設です。

いろいろと使用条件はあるのですが、とても安い料金で、会議室や宿泊施設を利用できるので、東京にロングステイする外国人や学生には、穴場的な場所です。

僕は、スポーツ棟にあるスイミング・プールとテニスコートをよく利用します。

25mプールの料金も2時間で420円(2018年4月1日現在)ですので、とてもリーズナブルだと思っています。

テニスコート(有料)は、ハードコートが2面しかないので、休日や夕方は予約がなかなか取れませんが、平日の昼間に利用することがあります。

日本では、日本にしかないオムニコートが多いので、海外から来るテニスプレイヤーは、戸惑うことが多いので、外国人とテニスをするときには、このハードコートを利用しています。

オムニ用のテニスシューズを履いて、ハードコートでプレイすると足が止まりすぎて、怪我をすることがあるので、テニスシューズは、必ずサーフィスに合った靴を使用しましょう。


5.深町公園

Image

代々木公園の西門のすぐ向かい側(十二社通りを挟んで)にある渋谷区立の『代々木深町小公園』も僕にとっては、とても利便性の高いスポーツ施設です。とてもキレイな人工芝が敷かれ、ネットで囲われているので、ダッシュだけでなく、野球やアメフトのキャッチボールやサッカーのパス練習には、最適な公園です。(試合はできません)

15~18時は、子供が多いのですが、その他の時間は空いているので、使いやすい公園です。(週末は、サッカーや野球チームが許可を取って占有利用しているので、一般の利用はできません。詳しくは渋谷区のHPでチェックしてください)

深町小公園の隣には、『渋谷はるのおがわパーク』があり、いつも子供が泥んこになって遊んでいます。この近くに『ゴールドジム代々木公園Premium』があります。

テニスをするには、筋力をつけすぎるとマイナスになるので、現在はウエイト・トレーニングをほとんどしていませんが、このジムは、高級感がありとても魅力的に感じられます。


6.エピローグ

1977年から1996年の約20年間、代々木公園の交番から、青山通りの表参道までの約2.2kmが歩行者天国となっていました。

特に代々木公園をA地区、B地区に分けている道路は、様々な“サブカル"を生み出しました。アイドルの沖田浩之を生んだ“竹の子族"や俳優の哀川翔、柳葉敏郎を生んだ“一世風靡セピア"などのダンス・パフォーマーがいたり、今でも日曜日に代々木公園の入り口で踊っているロックンローラーがいたり。(今や、オールド・ボーイばかりですが)

また、THE BOOMやJUN SKY WALKER(S)などの“ホコ天バンド"が人気を集めました。また、交番の上の坂では、スケードボードやローラースケートをしている人がたくさんいました。

当時のスケートボードの人気はとても高く、竹下通りにあった『ムラサキスポーツ』と表参道の『キデイランド』の近くにあった『ストーミー』は、人気の2大ショップでした。

渋谷のヒカリエの場所には、映画館とプラネタリウムが入った東急文化会館があり、その屋上には、スケードボード用のU字型のバンクがありました。

今でも、代々木公園の周辺には、スケートボードショップが多かったり、公園の入り口付近では、地方からわざわざやってくるスケートボーダーがいたりするのは、その時代の名残なのでしょう。

流行モノが大好物なBigBrotherは、当然80年代には、スケートボードに喰い付いたそうで、原宿の“ホコ天"でもC調(いい調子のこと)だったそうです。

当時は、オーリー(ジャンプ)という技はなく、スラロームとバンクがメインだったそうです。

交番のある坂の上から下へカーヴィングターンのスラロームで下り、坂の下からチックタックで一番上まで、デッキに足を乗せたまま一気に登ることができるのが、1つのステイタスだったようです。


SPORTS & CULTURE #010

東京の文化とスポーツの中心地としての代々木公園


Page Top