1.プロローグ
ここ数ヶ月、“DIG TOKYO"のSNSのための写真を撮っているのですが、僕はすっかりカメラにはまってしまいました。プロのカメラマンのコラムニストがいるので、色々とアドヴァイスを受けながら、空き時間を見つけては、街に繰り出して、様々なレンズやカメラの機能を試しています。その際に着ているスタイルを今回は紹介します。
2.「パタゴニア」のプルオーバー・ウィンドブレイカー
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こちらはBigBrotherからもらった、アメリカのアウトドア・ブランド「パタゴニア」の10年以上前のアノラック型のプルオーバー・ジャケットです。
生地は薄手でありながらしっかり風を防ぎ、フード付きで裾を絞ることもできるので、保温性にも優れています。軽量でとてもコンパクトにできるので、バックパックの中に小さくしまえます。
BigBrotherは以前スキー場で使用していたそうですが、僕は今の所、散歩用のアウターとして利用しています。来年の冬こそ、是非スキーにも行きたいと思っています。
<SHOP INFO>
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パタゴニア 東京・渋谷
3.「カンタベリー」のフード付きスウェット・シャツ
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こちらはニュー・ジーランド発のラグビー・ブランド「カンタベリー・オブ・ニュージーランド」(通称「カンタベリー」)のスウェット・シャツです。保温性に優れており、少し運動しただけでホカホカになります。
「カンタベリー」は、ラグビー選手用のスポーツウェアやカジュアルウェアを作っているので、僕のような“ビッグ・サイズ"の商品も豊富にラインアップされているので、秩父宮ラグビー場のすぐ近くにある青山のショップによく買いに行きます。
2016年のラグビー・ワールド・カップで日本代表が南アフリカ代表に勝利して以降、全国的に注目が高まっているラグビーですが(2019年のワールド・カップでの日本代表の活躍でこの人気は確固たるものとなりました)、「カンタベリー」はまだあまり知られていないブランドなのではないでしょうか。ラグビーの試合を見たことある人は、必ず“CCC"に見えるロゴ・マークを見ていると思いますが、このデザインはニュージーランドの国鳥である「キーウィ」をイメージしたものだそうです。
『カンタベリーショップ青山』では、ラグビー・ウェアはもちろんのこと、それ以外にもトレーニング用のライン、カジュアル・ウェアのラインもメンズとウィメンズの取り扱いがあります。キッズ用のウェアもとてもキュートです。
<SHOP INFO>
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カンタベリーショップ 青山
4.「アンダーアーマー」の長袖のシャツ
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こちらの長袖のシャツは、アメリカのスポーツウェア・ブランド「アンダーアーマー」が、年に2回、東京・五反田にあるTOCビル(TOCの“O"は“卸売り"の略だそうです)で開催している“シークレット・セール"で購入したものです。薄手ながら高い保温性と吸汗速乾性を持っています。
“シークレット・セール"では「アンダーアーマー」が展開する様々なスポーツ用のウェアが半額近くで入手できます。他にもブランドの日本総代理店「株式会社ドーム」が同じく取り扱っている「DNS」のプロテインやサプリなども格安で販売しています。入場するにはメールで送られてくる招待状の提示が必要であり、直営店などで会員になって買い物をした人に送られてきます。大体3日間に渡って開催されますが、関東近辺からファンが殺到するので、初日に訪れることをオススメします。
因みに、僕は「DNS」の『WHEY PROTEIN SP』というプロテインを愛飲しています。
<SHOP INFO>
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アンダーアーマー クラブハウス原宿
5.「アンダーアーマー」のコンプレッション・レギングズ
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こちらのレギングズも「アンダーアーマー」の“シークレット・セール"で入手したものです。
「アンダーアーマー」は“コンプレッション・ウェア"で有名なブランドです。コンプレッション・ウェアとは、運動時に着用することで筋肉を適度に圧迫し、振動を抑え、血流を促したり、疲労を軽減したりする効果があるとされています。
こちらは『ヒートギア』という暑い季節用の薄手のものです。吸汗速乾性に優れています。より厚めの生地でできた冬用の『コールドギア』もありますが、僕はタイツの上にウィンドブレイカーやスウェットを履くので、冬場でも『ヒートギア』で充分です。真冬でもタイツの上に半ズボンを履くタイプの人には、『コールドギア』がオススメです。
6.「オークリー」のグレイのスポーツ・ソックス
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こちらはアメリカのスポーツ用のメガネやサングラスのブランドとして知られる『オークリー』のスポーツ用の靴下です。近年流行りのアンクル・ソックスとサッカーなどで使われるロング・ソックスの間にある、くるぶしもしっかりとカバーする長さのソックスです。このソックスは、クッション性が高く、ウォーキングの時にだけでなく、テニスの時にも使用しています。
『オークリー』は、様々な分野のスポーツウェアを販売しており、特にゴルフウェアやスキーウェアなどが人気です。キャットストリート沿いにある『オークリーストア原宿店』では、スポーツ用のメガネやサングラスのカスタム・オーダーができます。僕も次にスポーツ用のメガネを作る際には、こちらでお願いしたいと思っています。
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オークリーストア原宿店
7.「アシックス」のランニング・シューズ
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「アシックス」の“テニシュー"を愛用している僕ですが、こちらは街歩き用に愛用しているランニング・シューズ『GEL-Kenun』です。
雲の上を走るような履き心地をコンセプトとしており(“巻雲")、かかとにはシリコンを特殊加工した衝撃吸収材“GEL"が大々的に配され、アッパーは縫い目をなくした作りとなっています。長時間歩いても疲れないクッション性とフィット感を併せ持っています。
本気でランニングをしたい人には『GEL-KAYANO』シリーズがオススメですが、アスレジャー(スポーティーでありながらカジュアル)として軽いジョギングやタウンユース用の靴を探している人にはこちらのモデルがオススメです。
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アシックス原宿フラグシップ
8.「ニューエラ」のキャップ
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アメリカの老舗ヘッドウェア・ブランド「ニューエラ」のキャップです。形は、アメリカ軍用の野戦帽として使われている“パトロール・キャップ"をカジュアル用にアレンジしたものです。
「ニューエラ」の定番商品といえば、アメリカの4大スポーツ・リーグであるMLB(メジャー・リーグ・ベースボール)、NFL(ナショナル・フットボール・リーグ)、NBA(ナショナル・バスケットボール・アソシエイション)、NHL(ナショナル・ホッキー・リーグ)のキャップです。特にMLB唯一の公式キャップを販売しており、長年ストリート・ウェアのマスト・アイテムとなっています。
一般的な“スナップバック・キャップ"(後ろのプラスチック・ベルトを調整してパチっととめるタイプの帽子)以外にも、ベルトの長さを調整できるタイプ、ベルトがなく、様々なサイズが用意されているタイプのものもあります。
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ニューエラ東京
9.「レイバン」のサングラス
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こちらはアメリカの老舗サングラス・メガネ・ブランド「レイバン」の定番デザインである『ウェイファーラー』です。僕は眼が悪いので、レンズは度付きです。
『ウェイファーラー』は元々1956年に発表されたモデルで、当時とても人気になりましたが、70年代ごろになると一度人気が落ちます。しかし80年代に入ると、トム・クルーズ主演の『卒業白書』をはじめ、様々な映画やテレヴィ番組で使われるようになり、再びブームが起きます。その後90年代にはまた販売数が低下するものの、2000年代に何人かのセレブが着用したことによって再び人気となりました。まさにアメリカらしい、波乱万丈の歴史を持ったサングラスです。
表参道や渋谷付近を散歩していると、屋内で“グラサン"をしていたり、日が暮れて夜になっても “グラサン"をしたままの人たちを良く見かけます。そういう意味では機能性よりもファッション・アイテムとして着用している人々が多いような気がしますが、僕が生まれ育ったカリフォルニアでは、太陽が強く車移動が中心なので、サングラスは生活の必需品となっています。
因みに、安物のサングラスは、目を痛めることがあるので、サングラスは必ず、少し高くても、一流のメイカーのものを使用して下さい。
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レイバンストア 渋谷店
10.アークテリクスのバックパック
こちらはカナダ発の高級アウトドア・ブランド「アークテリクス」の『SPEAR 25 Daypack』です。タウンユースにも軽い打ち合わせにも使えるバッグが欲しくて5年ほど前に購入したこのモデルは、現在は発売終了となっています。
ショルダー・ストラップとバック・パネルに通気性に優れたメッシュのクッションが施されており、まるで亀の甲羅のように、背中に密着した造りとなっています。メイン・コンパートメントはアークテリクスの『RollTop』システムが採用されており、上部をくるくる巻いて閉じるという、少し変わったタイプのリュックです。
唯一の難点は、底が平らでないため、立った状態で床に置けないことです。
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アークテリクス 原宿ブランドストア
11.「タイメックス」の腕時計
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こちらはアメリカの時計メイカー「タイメックス」の『アイアンマン』の腕時計です。
「タイメックス」は1984年に水泳・自転車ロードレース・長距離走の3種目を連続して行う『アイアンマン・トライアスロン』という耐久競技の大会のオーガナイザーたちと共同でデジタル腕時計を開発しました。それが原型となって「タイメックス」は1986年に『アイアンマン』を発表します。トライアスロンの選手のみならず、アメリカの軍隊や警察官など、幅広く使われるようになり、現在も「タイメックス」の売り上げNo.1を誇るスポーツ・ウォッチ・ブランドです。
因みに、アメリカのビル・クリントン元大統領も『アイアンマン』を愛用していたことで有名です。大統領に就任しても『アイアンマン』をし続けたその姿は、“大統領らしからぬ"と批判する声も上がり、1994年以降は公の場でしなくなります。この時計が大統領にふさわしいかどうかはさておき、それほど頼りになる時計であることは間違いありません。
12.エピローグ
今回は黒い服やアイテムがとにかく多かったですが、派手な色を着てしまうと光が反射して被写体に色が写り込んでしまうため、カメラマンは黒い服がスタンダードとなっています。僕はカメラマンとしてはまだまだ初心者ですが、何事も“カタチ"から入ることがいかに大事なのかは、日本にきて学んだ重要な教訓のひとつです。“それらしさ" “それっぽさ"を意識することで身が引き締まりますし、挑み続けることで、やがて中身が伴ってくるはずです。
そして、今回のアンサンブルの最も重要なポイントは、ブランドがバラバラであることです。人気ブランドで上下一式揃えたりする方をよく見かけます。しかし、カタログのモデルや店内に置かれているマネキンは、着方のひとつのお手本であっても、“オシャレ"のお手本ではないことを覚えておきましょう。上下同じブランドのスポーツウェアを着ていると、スタイリストのScarletは「スポンサーがついたの?」とからかいます。プロでもないので、プロのスポーツ選手みたいに同じブランドのアイテムをいくつも使用しているのは、Scarletには“野暮"に見えるようです。
原宿や代官山のショップに長い列ができることで有名なブランドの商品を拭くだけでなく、キャップからバッグまで揃えている人をよく見かけますが、確かにあれは“野暮"以外の何物でもありません。