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日本人が洋楽を楽むためにピッタリなコンピレイション盤
  - 試聴にオススメの録音が優秀なCD (3) | GEAR & BUSINESS #007
2021/09/13 #007

日本人が洋楽を楽むためにピッタリなコンピレイション盤
- 試聴にオススメの録音が優秀なCD (3)

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Scarlet
WEBプロデューサー / スタイリスト / コーディネイター

目次


1.プロローグ:年代別のPOPのヒット曲を聴くと、時代の香りがする

POPというジャンルの音楽は、とても時代性を持つものです。その時代のPOPを聴くと、その時代の雰囲気が伝わってきます。

朝食の時のBGMをその時の気分によって、年代を選んでCDをかけるのが私は好きです。楽しい気分の時は、60年代のコンピを、少しやる気が欲しい時は70年代のCDを選びます。

夕食を準備する時は、ラヴ・ソングのコンピCDをかけるとゆったりとした気分で料理を作れるので、よくかけます。

キース・ヘリングのカヴァーのクリスマスのオムニブスは、数あるクリスマス・ソング等の中でも優れた2枚です。(このシリーズは人気があり、3枚目以降もリリースされていますが、私は、1と2がお気に入りです。)

オススメのPOPのコンピレイション

『60'Sプレミアム・ベスト』
モンキーズ、リッチー・ヴァレンス、ベン・E・キング、レイ・チャールズ、アレサ・フランクリン、サム&デイヴ 他

『70'Sプレミアム・ベスト』
シカゴ、フリートウッド・マック、クリストファー・クロス、カーリー・サイモン、ドゥービー・ブラザーズ、マイケル・フランクス 他

『80'Sプレミアム・ベスト』
デュラン・デュラン、エルヴィス・コステロ、デイヴィッド・リー・ロス、ビーチ・ボーイズ、グローヴァー・ワシントンJr.、シック、チャカ・カーン 他

『90'Sプレミアム・ベスト』
シェール、シンプリー・レッド、レディオヘッド、ミスター・ビッグ、キース・スウェット、エリック・ベネイ 他

『ミュージック・オブ・ザ・ミレニアム』
クイーン、ローリング・ストーンズ、エリック・クラプトン、ボンジョヴィ、オアシス、デヴィッド・ボウイ、ブルース・スプリングスティーン 他

『ミュージック・オブ・ザ・ミレニアム Vol.2』
ジミ・ヘンドリックス、U2、ピンク・フロイド、スティング、エルトン・ジョン、ボブ・マーリー、プリンス、ティナ・ターナー、ジェームズ・ブラウン 他

『ミュージック・オブ・ザ・ミレニアム Vol.3』
ボブ・ディラン、イギーポップ、ティアーズ・フォア・フィアーズ、シャーデー、ピーター・ガブリエル、ポリース、マドンナ、シェリル・クロウ 他

『100 Love Songs』
エルトン・ジョン、ルベッツ、ライチャス・ブラザース、ジョー・コッカー&ジェニファー・ウォーンズ、ダイアナ・ロス、ダスティ・スプリングフィールド、シャーリーン、ルイ・アームストロング 他

『これが洋楽だ!ベスト・ラヴ・バラード』
10CC、ミニー・リパートン、スウィング・アウト・シスター、ブレシッド・ユニオン・オブ・ソウルズ、エルトン・ジョン、ボストン、ハート、エクストリーム、アバ、ダイアナ・ロス 他

『70's ディスコ ヒッツ』
ボーイズ・タウン・ギャング, ヴァン・マッコイ&ソウル・シティ・シンフォニー、スタイリスティックス、ジンギスカン、アラベスク、サンタ・エスメラルダ、ショッキング・ブルー、アヴェレイジ・ホワイト・バンド, オリエンタル・エクスプレス 他

『クリスマス・エイド』
ブルース・スプリングスティーン、ホイットニー・ヒューストン、ボブ・シーガー、ブライアン・アダムズ、RUN D.M.C. 他

『クリスマス・エイド2』
トム・ペディ&ザ・ハートブレイカーズ、ルーサー・ヴァンドロス、フランク・シナトラ、ボーイズIIメン、シンニード・オコナー、ランディ・トラヴィス 他


2.幅広いスタイルを楽しめるロックのコンピレイション

ROCKというジャンルは、実に多くのサブ・カテゴリーのある音楽スタイルです。

BLUESをベイスとして発達してきたROCKは、ハード・ロック、ヘヴィ・メタルなど様々なスタイルを生みました。

歌詞の内容も時代の影響を強く受けており、歌詞カード(今ではネットでも検索できます)を読みながら、アフタヌーン・ティーを楽しんだりすると、ふとしたアイディアが浮かんできたりします。

気に入ったミュージシャンやバンドが見つかれば、そのベスト盤を購入するのもオススメです。

ROCK=ウルサイ音楽という偏見を捨てて、いろいろなバンドのサウンドを楽しんで見てください。

オススメのROCK/BLUESのコンピレイション

『これが洋楽だ!ベスト・ロック』
ザ・フー、ザ・バンド、フリー、スリー・ドッグ・ナイト、ロッド・スチュワート、ピーター・フランプトン、オールマン・ブラザーズ・バンド 他

『これが洋楽だ!ベスト・ハード・ロック』
レインボー、キッス、ディオ、ディープ・パープル、イングヴェイ・マルムスティーン、アンスラックス、メガデス、ポイゾン 他

『ロック・スピリット』
クイーン、ディープ・パープル、T・レックス、サンタナ、アメリカ、イーグルズ 他

『ロック・ヒッツ』
U2、SUM 41、キッス、ボン・ジョヴィ、モトリークルー 他

『サザン・ロック:ゴールド』
レイナード・スキナード、オールマン・ブラザーズ・バンド、マーシャル・タッカー・バンド、エルヴィン・ビショップ、ウェット・ウィリー、リトル・フィート 他

『クラシック・ロック:ゴールド』
ステッペンウルフ、サンタナ、ホリーズ、バッド・カンパニー、フォリナー 他

『リズム、カントリー&ブルーズ』
ヴィンス・ギル、グラディス・ナイト、アル・グリーン、アーロン・ネヴィル、リトル・リチャード、トリシャ・イアーウッド、アラン・トゥーサン 他


3.AORのコンピはドライヴのパートナー

AORという音楽カテゴリーは、主に日本にだけ存在します。アダルト・オリエンテッド・ロック(Adult-Oriented Rock)の略として、80年代に作り出された造語(ジャンル)です。

JAZZカテゴリーのFUSION/CROSSOVERからのミュージシャンも加わり、日本人によるAORスタイルも人気を誇りました。

AORのコンピは、ドライヴの時の必須アイテムです。日本で企画されたAORコンピのCDは、シチュエイションやテーマが設定されているので、とてもユースフルです。

かつては、CDをCD-Rに焼いて車に持ち込んでいましたが、夏の暑さでデータが壊れて、“音飛び"がひどかったことを覚えています。

最近は、複数のコンピをUSBメモリーに入れて、シャッフルしながら、プレイさせています。

AORのコンピは、観光で来日した外国人にとっても、とても良いお土産となります。東京土産として是非CDを入手してみて下さい。

オススメのAORコンピレイション

『Melodies –The Best of AOR–』
エア・サプライ、アンブロージア、リー・リトナー、グレッグ・ギドリー、ポール・デイヴィス、アース・ウィンド&ファイアー、クリストファー・クロス、ドナルド・フェイゲン 他

『Melodies –The Midnight AOR–』
レスリー・スミス、アレクサンダー・オニール、マーヴィン・ゲイ、アイズレー・ブラザーズ、S.O.S.バンド、シェレール、トニー・シュート、ピーター・アレン 他

『Melodies –The Urban AOR–』
ボズ・スキャグス、アル・ジョンソン、シャカタク、ボビー・コールドウェル、フィニス・ヘンダーソン、マイケル・マクドナルド、ジョージ・ベンソン 他

『AOR CITY Seasons』
ボズ・スキャッグス、エアプレイ、TOTO、ケニー・ロギンス、ディオンヌ・ワーウィック、バリー・マニロウ、J.D.サウザー、ジミー・メッシーナ、アース・ウインド&ファイアー 他

『AOR AGE presents ジェムズ&レアリティーズ』
アル・ジャロウ、ラムゼイ・ルイス&ナンシー・ウィルソン、セシリオ&カポノ、ロビー・デュプリー 他

『TOKYO AOR mixed by DJ OSSHY』
ボズ・スキャッグス、TOTO、エアプレイ、アース・ウインド&ファイアー、エリック・カルメン 他

『ROPPONGI AOR mixed by DJ OSSHY』
ドナルド・フェイゲン、アニタ・ベイカー、トム・ジョンストン、ロビー・デュプリー、フィル・コリンズ 他

『SHONAN AOR mixed by DJ OSSHY』
エア・サプライ、ボズ・スキャッグス、クリストファー・クロス、ダリル・ホール&ジョン・オーツ、アラン・パーソンズ・プロジェクト、レイ・パーカーJr.、ニック・デカロ 他


BLACK MUSICについても、日本のコンピレイションはとてもよく出来ています。

最近では、レコード会社/レイベルの壁を越えて、本当に優れたコンピレイション盤が、リーゾナブルな価格で入手できます。

BLACK MUSIC系のミュージシャンのアルバムは、個性が強いので、一人のミュージシャンのアルバムを聴き通すと、ヘヴィな気分になることがありますが、オムニバス・タイプのCDだと、適度にスタイルが変化していくので、BGMとしても楽しむことができます。

そういう意味では、一部のBLACK MUSICファンから“ディス"られることの多いDJ KAORI嬢のミックスCDもBGMとしては、とてもよくマーケティングされた作品だと思っています。

オススメのBLACK MUSICのコンピレイション

『これが洋楽だ!ベスト・モータウン/ソウル』
マーヴィン・ゲイ、テンプテーションズ、ダイアナ・ロス、ジャクソン5、ジェームス・ブラウン、エドウィン・スター、スピナーズ、バリー・ホワイト、グラディス・ナイト&ザ・ピップス 他

『これが洋楽だ!ベスト・ディスコ』
アバ、キャメオ、グロリア・ゲイナー、ドナ・サマー、リック・ジェームス、ヴィレッジ・ピープル 他

『これが洋楽だ!ベストR&B』
アシャンティ、エリカ・バドゥ、ケイシー&ジョジョ、ケリス、ネリー、ボーイズIIメン 他

『これが洋楽だ!ベスト・ヒップホップ』
ネリー、イヴ、ナズ、リュダクリス、バスタ・ライムス、リル・ウェイン、エリック・B&ラキム 他

『デス・ロウ グレイテスト・ヒッツ』
スヌープ・ドッグ、ドクター・ドレー、アイス・キューブ、2パック 他

『ニュー・ジャック・スウィング 30周年記念ミックス』
ラルフ・トレスヴァント、テディー・ライリー、ベル・ビヴ・デヴォー、ボビー・ブラウン、ボーイズIIメン 他

『ブレンダ・ミーツ・ヒップホップ ビター・チョコレート』
ドクター・ドレー、スヌープ・ドッグ、50セント、LLクールJ 他

『DJ KAORI’S PARTY HITS』
エリー・ゴールディング、マックス・マーティン、トーヴ・ロー、サバン・コテチャ、イリヤ・サルマンデ 他

『DJ KAORI’S DEF JAM MIX』
モンテル・ジョーダン、サード・ストーリー、ケリー・プライス、アレン・アンソニー、ミュージック、ケイス、ジャ・ルール 他

『I LOVE R&B プレミアム』
エリカ・バドゥ、J.T.テイラー、エターナル、イマチュア、スムーズ・シルク、ブラック・ストリート、イヴ、JODECI、メアリー・J.ブライジ 他

『I LOVE R&B プレミアム バラッド』
シャンテ・ムーア、ブライアン・マックナイト、フォー・イグザンプル、エボニ・フォスター、ボーイズ・II・メン、ジョニー・ギル、ジョデシー、メアリー・J.ブライジ 他

『アイ・ラヴ・ヒップホップ 01』
ソレイ、Dr.オクタゴン、GZA、キラー・プリースト、コモン、ロスト・ボーイズ、コズミック・スロップ・ショップ、ブラック・アイド・ピーズ 他

『アイ・ラヴ・ヒップホップ 02』
イヴ、ジャ・ルール、リュダクリス、コモン、LLクールJ、エミネム、DMX、パブリック・エナミー 他


5.エピローグ:日本人にとっての洋楽とは

米国や英国のPOP/ROCK系のコンピレイションは、年代やテーマに基づいたものが多いですが、日本で企画されるオムニバスは、タイトルと、曲調だけで選ばれていることが多いのが特徴です。

多くの日本人にとって洋楽というのは、歌詞よりもBGMとしてのメロディーが重視されているのです。

かつて、結婚式向けのコンピの中に、ウィットニー・ヒューストンの“I Will Always Love You"が入っていたことがその一例です。


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