1.プロローグ
前回の「食事もオイシイ・カフェ」に続き今回は、代々木公園・奥渋エリアにある「お酒も楽しめるダイナー/ビストロ」を紹介していきます。
一人でも、グループでも楽しめるお店ばかりです。
2.アヒルストア
2008年に「アヒルストア」がオープンした頃から、富ヶ谷周辺のエリアが“大人の街"として注目されるようになりました。
兄と妹で切り盛りする、ビオ・ワインと自家製のパンを提供してくれるオシャレな空間は、瞬く間に近所で働くクリエイターや食通の間で人気となり、今でもその人気は絶えず、いつ行っても満員です。行列になっていることも、しばしばあります。
ワインやパン以外にも、バランスが絶妙な『豚肉と鶏レバーのパテ』や醤油ベースの『アボカドとタコのサラダ』など、お料理もどれも美味しいです。『青海苔と小海老のあげパン』は、もちもちした食感がたまらないです。
こじんまりとした店内には8人ほどが座れるカウンター席と、ワイン樽をテーブルにした立ち飲みスペースがあります。予約は平日の18:00~18:30の時間帯のみで受け付けています。人気店なので1か月前からでも、なかなか予約が取れません。
<RESTAURANT INFO>
アヒルストア
3.クリスチアノ
代々木八幡/代々木公園の駅前の商店街から路地を入ったところにある「クリスチアノ」は、ポルトガル料理の名店です。この街にオープンして8年たった現在も、遠方からの予約客で連日とても賑わっていています。
メニューは、伝統的なポルトガル料理に、日本の食材と料理法を取り入れており、日本人の口にも合う素朴な美味しさです。自家製の『バカリャウ(鱈の塩漬けの干物)』を使った様々な料理を中心に、『ポルトガル風ポトフ』『肉のサンドイッチ・フランセジーニャ』や『蛸のポルトガル風天麩羅』など、ポルトガルの郷土料理をタパス・スタイルでいただけます。
また、普通のワインよりアルコール度数が低く、微発泡が特徴であるポルトガルの定番ぶどう酒『ヴィーニョ・ヴェルデ』の他、多くのポルトガルのワインをリーズナブルな価格で楽しめます。
2013年には、イッセイ・ミヤケのオフィスの近くにポルトガル式の玉子タルトが大人気の菓子店「ナタ・デ・クリスチアノ」、2014年には、代々木八幡駅/代々木公園駅から徒歩30秒のところにポルトガルの魚料理を専門とする「マル・デ・クリスチアノ」もオープンしました。
<RESTAURANT INFO>
クリスチアノ
ナタ・デ・クリスチアノ
マル・デ・クリスチアノ
4.PATH
富ヶ谷エリアには、昔から美味しいパン屋が何軒かありますが、美味しい朝ごはんが食べられるお店は、あまりありませんでした。代々木八幡駅/代々木公園駅に面する富ヶ谷一丁目商店街沿いに、2015年にオープンした『パス』は、そんな近所の住民やこの付近で働く人々のモーニング・スポットとなっています。
お気に入りは、ガラス張りの外観から優しい自然光が漏れ込むカウンター席で、生ハムとブッラータ・チーズが乗った『ダッチパンケーキ』(税抜1,500円)をいただくことです。
午前8:30ごろからクロワッサン、自家製酵母で作られたカンパーニュや、フィナンシェやカヌレといった焼き菓子がカウンターに並び始めるので、通勤前に立ち寄って、午後のおやつとしてテイクアウトすることもオススメです。特に人気なクロワッサンは、お昼前には売れ切れてしまうこともあるので、お早めに。
夜は、コース料理(税抜6,800円)をじっくり味わうこともできます。単品で注文してワインやクラフト・ビールを嗜むバーとして利用することも可能です。同じ有名フランス料理店出身のシェフとパティシエは型にとらわれず、我が道を行くとてもオシャレなビストロです。
<RESTAURANT INFO>
パス
5.OSTU
『OSTU』は、代々木公園の西門近くにある、北イタリアのピエモント州の郷土料理と厳選されたワインをゆったり味わえるオステリア(食堂)です。
ランチは3,800円と6,000円のコース、ディナーは7,500円(全て税込)とアラカルトのメニューがあります(コース料理は前日までの予約制です)。卵黄を丸ごと詰めたラヴィオリにバター、チーズ、そしてたっぷりの白トリュフをふりかけた『ラヴィオローネ』は絶品です。
4名以上で予約する際は、脂肪分の少ない、高品質な赤身肉の旨味がたまらない『ピエモンテ牛“ファッソーネ" Tボーンステーキ炭火焼』がオススメです(コース料金+1枚税込12,000円、3日前までに予約)。
カップルのデイトでも、家族のちょっとしたお祝いにもぴったりなお店です。
<RESTAURANT INFO>
オストゥ
6.Petit Bateau
神山町の商店街沿いにある、カウンター8席だけのこじんまりとした隠れ家的なお店です。手の届くくらいの距離でオーナー・シェフが、1人で料理する姿を眺めたり、会話を楽しみながら本格的なフランス料理とワインを楽しむことができます。店内の黒板には様々なメニューが書かれていますが、初めての方には『オードブルの盛り合わせ』(税抜2,500円)を注文し、お好みの前菜やメインの料理を追加していくスタイルをオススメします。目印は、正面にあるターコイズ色の扉と、その左右に積まれている薪木です。
<RESTAURANT INFO>
プティ バトー
7.Mimet
『Mimet』は、代々木八幡/代々木公園駅前の商店街の路地裏にある古い民家を改装して開かれたカフェ・ビストロです。16:30まで提供されるランチ・メニューは、パスタ、オムレツ、サンドイッチ、肉料理などにサラダ、スープと自家製のパンが付きます。アットホームな空間でゆったりとしたひと時を過ごせます。18:00からはオシャレな大人の空間に変わります。季節の料理がワインととても合います。食後のデザートとしては季節のタルトや自家製アイスが人気です。南部鉄器のスキレットにぱんぱんに焼かれた、卵の風味がしっかりするホットケーキ(税抜700円)もサイコーです。是非一度食べてみてください。因みに名物のかき氷は、夏の季節限定です。
<RESTAURANT INFO>
ミメ
8.イルキャンティ代々木公園店
『イルキャンティ代々木公園店』は、笹塚にある老舗イタリア式食堂の『キャンティ』の姉妹店です。富ヶ谷の商店街に面していながらも、街の喧騒から隔離された隠れ家的な空間の中で、カジュアルなイタリアンを楽しむことができます。パスタの種類がとても豊富で、どれも美味しいので訪れる度にどれにするか迷います。創業当初からの看板メニューである『真夜中のスパゲッティ』は、辛さとガーリックが効いている絶品のスープ・パスタで、これを選ぶことが多いです。厳選されたワインは1,000円代から用意されています。また、16種の素材を調合した、“魔法の雫"と言われるオリジナルのドレッシングをかけて食べるサラダは、それを目当てにわざわざ訪れる人もいるくらい有名な逸品です。
<RESTAURANT INFO>
イルキャンティ代々木公園店
9.エピローグ
今回は、代々木公園・奥渋エリアにある「お酒も楽しめるダイナー/ビストロ」を紹介しました。次回 GOURMET & LIFESTYLE #008では、代々木公園・奥渋エリアの「ワザワザ行く価値のある専門店」を紹介します。お楽しみに!