1.プロローグ
NHKEテレ『世界へ発信!SNS英語術』の2度目のインタヴューは、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』にスパイダーマン役で出演するトム・ホランドでした。
マーベル・スタジオは2008年から『アイアンマン』からスタートし、シリーズをこの10年間で18作品公開して来ました。
『アベンジャーズ』は、このシリーズに登場するスーパー・ヒーローたちを集めた作品で、いわば、「地球最強のヒーロー」のドリーム・チームによる作品と言えるでしょう。
そういう意味で、今回の映画は「史上最大級の群集劇」と言ってもいいのではないでしょうか。
2.トム・ホランドさんの第一印象
ホランドさんの第一印象は、一言で言えば好青年です。この映画のプロモーションで世界各地を飛び回っているようで、時差ボケがピークだと言っていましたが、インタヴューの時は、終始明るく、僕の質問にも1つ1つ丁寧に答えてくれました。
イギリス出身なので、インタヴューの時や日常会話の英語はブリティッシュ・アクセントなのですが、ピーター・パーカーことスパイダーマンはアメリカの高校生の役なので、映画の中ではアメリカン・アクセントを見事なまでに使いこなしていました。ですので、彼がイギリス人だと知った時はびっくりした程です。
ホランドさんは、憎めない天然なキャラであるゆえに、インターネット・ミーム(言って見ればジョーク画像)にこれまでも何度もされてきました。
特に印象的だったのは、フランス発祥のサクサクした食感が特徴である croissant を“クワァッソン"と発音することを、主にアメリカ人のファンがからかっていることです。本場フランスではどう発音するか正確にはわかりませんが、アメリカ人が言う“クラァサント"よりはむしろ正解に近いのではないかと思われるのに。
僕にも似たような経験があります。子供の頃、母親がおやつとしてcroissantを買ってきてくれて、「これは“クロワッサン"というのよ」と僕に勧めてくれました。バターたっぷりの美味しさに感動したので、後日学校の友達たちにもこの“クロワッサン"というパンについて熱く語ろうとしたのですが、全く話が伝わりませんでした。アメリカ人の子供は、このパンも「クロワッサン」という発音も馴染みがなかったようです。
3.「グローバルスタイル」のネイビーのスーツ
僕のスーツへのこだわりは、“流行を追わない"ことです。最近のハヤリは、ピチピチのサイズに、短いジャケット、足首が出るようなパンツの裾なのですが、僕は、このスタイルには馴染めません。
やはり、スーツというものは、正統的なスタイルをいかに忠実に守るかがポイントだと考えています。
今、流行りのスーツを着ている人は、10年後に自分の写真を見たらきっと、恥ずかしく感じることでしょう。
今回着用したスーツは、「グローバルスタイル」で作ったものなのですが、その時も、ジャケットとパンツの丈には、充分に気をつけました。
ジャケットは、お尻がきちんと隠れるように、また、パンツはいわゆる“ワンクッション"と呼ばれる長めの長さにしてもらいました。
僕はよく汗をかくので、パンツは、シングルとダブルの裾の2本を作りました。
4.「麻布テーラー」の白とブルーのチェックのボタン・ダウン
このシャツは2018年2月、セールの時に4枚まとめて作ってもらったうちの1枚です。
Eテレの『世界へ発信!SNS英語術』への出演依頼のある前だったので、ビジネスにもカジュアルにも使えるようなイメージで作りました。
カフスは、ボタン・ダウンでよく使われる“角落ち"というスタイルにしてもらいました。
麻布テーラーさんは、ボタン・ダウンにしても“スタンダード・ボタン・ダウン"、“トラディショナル・ボタン・ダウン"、“ショート・ボタン・ダウン"、“イタリアン・ボタン・ダウン"など様々な種類があります。ネクタイでもカジュアルでも着ようと思っていたので“ショート・ボタン・ダウン"を選びました。
シャツの袖は、長すぎず、短すぎずをモットーとしています。
5.「POLO」のネイビーの無地のネクタイ
Eテレの『世界へ発信!SNS英語術』のスタジオでは、ブルーバック(クロマキー)で撮影しているので、ブルー系の衣装は、全く使えません。しかし、今回のインタヴューはスーツ、シャツ、ネクタイ全てをブルー系でまとめることにしました。
また、前回のリュック・ベッソン監督の時のように、急遽ネクタイを外すこともあることを想定したシャツは、ボタンダウンにしました。
今回の「ポロ・ラルフ・ローレン」の無地のネクタイは、BigBrotherにもらったもので、質感が素晴らしく涼しげな生地が用いられています。
6.『伊勢丹メンズ館』オリジナルの黒のベルト
伊勢丹メンズの1Fのベルト売り場で購入した、伊勢丹メンズ館のオリジナルのスーツ用の黒いベルトです。
僕は翻訳の仕事が多いので、普段はパソコンの前で座っている時間が長いのです、普通のベルトだと腰の形に合わせて不自然に曲がってしまうことが悩みでした。このベルトはそれを配慮して身体にフィットするようにあらかじめ曲げられています。そのため、ズボンのシルエットと腰の形にぴったり合います。とても気に入っているので長く使いそうです。
小穴も丸型ではなく楕円形に近いので、繰り返し「つく棒」を通すことによる革への負担が比較的少なそうです。
こうした一見、些細な事に工夫がなされていることにとても驚かされます。
7.「パラブーツ」の黒の『アヴィニョン』
伊勢丹メンズ館のB1Fの靴売り場で購入した『アヴィニョン』。「パラブーツ」の定番モデルの一つで、本国フランスでは売り上げNo. 1だそうです。
もう一つの定番であるUチップの『シャンボード』に比べ、Uチップにセンサー・シームが入った『アヴィニョン』の方がビジネスにもカジュアルにも適しているということで、こちらのモデルを選びました。
ビジネス用の革靴と言えばレザー・ソールが王道ですが、パラブーツはルーツが登山用の靴であるだめに、ラバー・ソールを使用しています。レザー・ソールに比べて雨に強いと言うのもポイントです。
店頭には僕のサイズがなかったので、1ヶ月かけて取り寄せてもらいました。
8.『伊勢丹メンズ館』の黒のソックス
伊勢丹メンズ館の地下1階のソックス売り場で購入した、伊勢丹オリジナルの黒のドレス・ソックスです。ソックス売り場にはレギュラーサイズの物がメインなのですが、27cm~29cmのコーナーも少しだけあります。
9.「999.9」の『M-27』
Eテレの『世界へ発信!SNS英語術』では、フレームが光ってしまうので使用できないのですが、現在一番のお気に入りが999.9の『M-27』というメガネです。
フレームの上部の形が僕の眉毛の形とフィットしているので購入しました。下部はホワイト・ゴールド色のハーフリムといういわゆる「サーモント・スタイル」です。
41,040円 (税込)とかなり高級なメガネですが、フレームもレンズも最高のクオリティで、ピカイチです。
これは、青山の骨董通りのショップで購入したのですが、新宿伊勢丹の1階にも支店が入っているので、そちらも要チェックです。(*実際には伊勢丹で購入しましたが、記事上では骨董通り店で購入したことにする、と言うことで間違いないでしょうか。)
10.「セイコー」のダイバーズウォッチ
アメリカにいた時の友人のお父さんが、「ローレックス」の『サブマリーナ』をいつもしており、太い腕にとてもよく似合っていました。子供心に、いつかは僕もローレックスを手に入れてやると思っていました。
まだ僕の収入ではローレックスは、ふさわしくないので、現在は「セイコー」のダイバーズウォッチ『プロスペックスSBCZ025』を愛用しています。
この時計は、やや重いものの、つけた時のバランスがよく、とても見やすいので、とても気に入っています。ケースの側面の独特な形が、“アンコ型"と言われる丸々と太った力士の体格に似ていることから、愛称“スモウ"と呼ばれています。
僕の太い腕にもアジャストでき、スーツ以外の時に、よく使っています。
以前にも紹介した「シチズン」にせよ、今回するセイコーにせよ、日本の時計はコストパフォーマンスのとても良い製品が多いと思います。
でも、いつかは必ずローレックスの『サブマリーナ』を買うつもりです。