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オススメのハード・コート・スタイルとオムニ・コート・スタイル
  - テニスウェアとスタイルについて (2)
  - ナイキ/アディダス/カンタベリー/オークリー/アシックス/ウィルソン | FASHION & SHOPPING #049
Photo: ©RendezVous
2022/11/21 #049

オススメのハード・コート・スタイルとオムニ・コート・スタイル
- テニスウェアとスタイルについて (2)
- ナイキ/アディダス/カンタベリー/オークリー/アシックス/ウィルソン

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KAZOO
翻訳家 / 通訳 / TVコメンテイター

目次


1.プロローグ

ハード・コートでプレイする時とオムニ・コートでプレイする時のコーディニットの違いをご紹介します。ラケットやガットについても僕のこだわりも紹介します。


2.ハード・コート・スタイル

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「ナイキ」の“テニス・コート"シャツ

「ナイキ」の“テニス・コート"シャツ
「ナイキ」契約選手が良く練習の時に着ている、テニス・コートのグラフィック・デザインが施されたTシャツです。今回は敢えてクレイ・コート用のウェアをイメージしましたが、ハード・コートとかグラス・コートをイメージしたデザインの商品もあります。

「アディダス」の半ズボン

「アディダス」の半ズボン
半ズボンには、膝より短いもの、ちょうど膝くらいまでくるもの、膝より長いものなど、様々な長さのものがあります。テニスはいかに前後左右に瞬発的に動けるか重要なスポーツなので、動きやすい短めの半ズボンが基本です。因みに、若き頃のラファエル・ナダル選手は、カプリ・パンツ並みの長さの半ズボンを履いていたことで有名ですが(※2)、歳をとるにつれ、年々丈が短くなっている印象を受けます。

「カンタベリー」のベイスレイヤー・パンツ

「カンタベリー」のベイスレイヤー・パンツ
「カンタベリー」は、ラグビー・ウェアを中心とするブランドですが、テニスはフットワークが命なので、敢えて走りが命のラグビー用のベイスレイヤーを僕は履いています。他のブランドに比べて、大きい人用のサイズが揃うのもセレクトのポイントです。(商品によっては3L~6Lがあります。)

「ナイキ」のヘッドバンド

「ナイキ」のヘッドバンド
僕は額から汗をよくかくので、夏場にはヘッドバンドは必須です。ゴムの入っているタイプだとタイトすぎることもあって、はち巻き状の布のタイプを使用しています。フェデラー選手やナダル選手もヘッドバンドを愛用しているおかげか、カラーのヴァリエイションは「ナイキ」が圧倒的に多いのですが、日本では取り扱い少ないのが、残念です。なので、僕は海外のオンラインのテニス・ショップから購入することが多いです。

「オークリー」の黒の靴下

「オークリー」の黒の靴下
こちらの「オークリー」の靴下は、黒・白・グレイの3色パックで購入したものです(税込で1000円前後でした)。「オークリー」のソックスは、他社のものと比べてクッション性が高いので、ハード・コートの時に重宝しています。

「アシックス」の『ゲルレゾリューション』

「アシックス」の『ゲルレゾリューション』
こちらは「アシックス」の『ゲルレゾリューション』シリーズのハード・コート用の靴です。いくつかのブランドのテニス・シューズを履き比べてみたところ、比較的幅広の「アシックス」が一番自分には合いました。とても気に入ったため、同じ商品を3足分買いためてあります。

テニス・シューズには、サーフィスによってアウト・ソールが異なる商品がラインアップされています。ハード・コート用は少し滑りやすくなっており、クレイ/オムニコート用のものは反対に止まりやすくなっています。オール・コートというタイプは、初心者向けが多いので、中上級者はサーフィスに合わせたシューズにするべきでしょう。フランス出身のガエル・モンフィス選手は、「アシックス」のウェアを着用し、靴も『ゲルレゾリューション』シリーズを履いています。

「ジンズ」のスポーツ用メガネ

「ジンズ」のスポーツ用メガネ
こちらは数年前に「ジンズ」で購入したスポーツ用のメガネです。ダブルズの時のヴォレーのセオリーの1つとして、相手の正面(顔面)を狙うというのがあります。僕も今まで顔面にボールが直撃することが何度かあり、そのためこのメガネもボロボロになってきているので、今年こそ新しいスポーツ用のメガネに買い換えたいと思っています。少しプライス面では高いですが、「オークリー」を狙っています。

「セイコー」の腕時計

「セイコー」の腕時計
プロのテニス・プレイヤーがいかにオン・コートでもオシャレを意識しているかを知るには、選手の手首に注目してみてください。(もちろん、スポンサー料が入るということもありますが)多くの選手は腕時計をしてコートに登場します。そのうち大半のプレイヤーは、試合を始める前に外してバッグに入れ、試合が終わったらすぐつけるという“ルーティーン"を守っています(例えば「ロレックス」と契約しているフェデラーはそうしています)。しかし、試合中も軽くて丈夫なことで有名な超高級腕時計メイカー「リシャールミル」の『 RM 027-02』をするナダル選手や、世界三大高級時計メイカーの1つとされる「オーデマ ピゲ」の『ロイヤル オーク オフショア』をするヴァヴリンカ選手など、腕時計をしたまま試合に挑む選手も多くなってきました。ナダル選手は皮肉にも、タイム・ヴァイオレイション(サーヴィスの準備に時間をかけすぎたりして警告を受けること)が科されることが多いですが、これもまたナダルの“ルーティーン"ですので、ご愛嬌としか言いようがないでしょう。

「ウィルソン」の『プロスタッフRF97』

「ウィルソン」の『プロスタッフRF97』
こちらはフェデラー選手が長年使用してきた『プロスタッフ』シリーズの完成形とも言える傑作ラケットです。パワー、コントロール、タッチなどあらゆるスペックにおいてパフォーマンスが最高です。しかし、上級者を想定していることや、約340gという重さもあり、初心者にはオススメできません。体力のある男性の上級プレイヤーにとって、最高のウェポンであることは、間違いありません。“タキシード・ブラック"と呼ばれているコズメティックスにも、フェデラー選手のファッション・スタイルに対するこだわりが感じられます。

「ルクシロン」の『アルパワー』(1.25mm)

「ルクシロン」の『アルパワー』(1.25mm)
多くのプロ選手が愛用しているポリエステルのストリングズです。コントロール性とタッチが素晴らしく、スウィートスポットにミートした時の独特の感触と“パコーン"という音は、病みつきになります。ストロークの練習やシングルズの試合の時に主に使用しています。フェデラー選手やノヴァク・ジョコヴィッチ選手は、ナチュラル・ガットと組み合わせたいわゆる“ハイブリッド"スタイルで使用しています。ガットのテンションについては、45lbsを基本に季節やガット自体の硬さによって±3lbsで調整しています。(秋冬は弱め、春夏は強め)

「テクニファイバー」の『ブラックコード』(1.24mm)

「テクニファイバー」の『ブラックコード』(1.24mm)
こちらはフランスのテニス用品メイカー「テクニファイバー」のポリエステルのガットです。5角形断面という構造を持ちスピン性に優れています。「テクニファイバー」のガットは、「ルクシロン」に比べ、柔らかさがあるので、タッチが大事となるダブルズの時に主に使用しています。

「ルクシロン」のオーバーグリップ・テイプ

「ルクシロン」のオーバーグリップ・テイプ
僕は、以前多くのプロ選手が愛用している青色が印象的な「トーナグリップ」のオーバーグリップ・テイプを使用していましたが、「ルクシロン」が新しく『エリート・ドライ』を発表して以来、こちらを愛用しています。夏場には手や腕から汗が滴るように出るため、ベタベタしないこの“ドライ"タイプは僕にとっては必需品です。コートでグリップテイプがボロボロになるまで使用し続ける人を良く見かけますが、それ程高価なツールではないので、スキルの上達のためにも頻繁に変えることをオススメします。

「キモニー」の振動止め

「キモニー」の振動止め
ラケットのタッチやコントロールに影響を与えるのが、振動止めです。使用する派と使用しない派がいますが、特に初心者のうちは、ボールをラケットのスウィートスポットでミートする確率はとても低いので、肘などへの負担を減らすためにも使用をオススメします。こちらの「キモニー」の振動止めは錦織圭選手が使用しているのをみて使い始めました。100円位の振動止めに比べると、劇的に効果の違いが分かります。カラーのヴァリエイションが多いので、ラケットやガットに合わせてコーディニットを楽しんでいます。

「ウィルソン」のテニス・ボール (3球入り)

球出し練習やサーヴィスの練習の時などには、「ブリッジストーン」の『NP』などのノンプレッシャーのボールも使うこともありますが、試合やストロークの練習の時は、いくつかのブランドのボールを打ち比べた結果、『エクストラデューティ』を使うことにしています。ちなみにこのシリーズの一番レヴェルの高いボールは、全米オープンの大会でも使用されています。日本のスクールや草大会では「ダンロップ」の『フォート』を使用することが多いのですが、アメリカでは「ウィルソン」の『エクストラデューティ』がスタンダードになっています。箱買いすると1球あたり100円前後になるのも魅力です。

3.オムニコート・スタイル

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「カンタベリー」のシャツ

「カンタベリー」のシャツ
こちらはラグビー・ウェアを作る「カンタベリー」のトレーニング用のシャツです。ポイントは、肩から袖が1枚の生地で繋がっている、 “ラグラン・スリーヴ"であることです。肩が動かしやすいため、サーヴィスの時にシャツの肩の部分がひっかかるのが軽減されます。

「ユニクロ」の半ズボン

「ユニクロ」の半ズボン
「ユニクロ」は、とてもお手頃な値段で、値段以上の機能性を誇る様々なウェアを、様々なカラーで展開しています。今回はヴァヴリンカ選手を意識して、派手なシャツと半ズボンの組み合わせにしてみました。「ユニクロ」といえば錦織圭選手、そして今ではフェデラー選手(かつては、ジョコヴィッチ選手(※8))と契約を結んでおり、彼らが着たウェアをそのまま購入することもできます。(もちろん、僕は、しませんが。)

「アンダーアーマー」のベイスレイヤー

「アンダーアーマー」のベイスレイヤー
「アンダーアーマー」といえばベイスレイヤーが人気の定番商品です。ブランドとしてはあまりテニスの印象は強くありませんが、以前は英国のアンディ・マリー選手とスポンサー契約を結んでいました。

「ナイキ」の靴下

「ナイキ」の靴下
こちらの「ナイキ」の靴下は、黒・白・グレイの3色パックで購入したものです(税込で1000円前後でした)。「ナイキ」のソックスは、ホールド感が高いので、足元が不安定なオムニコートの時にはよくフィットします。

「アシックス」の『ゲルレゾリューション OC』

「アシックス」の『ゲルレゾリューション OC』
「アシックス」が出しているオムニコート/クレイコート用のテニス・シューズです。

「ナイキ」のスウェットバンド(リスト・バンド)

「ナイキ」のスウェットバンド(リスト・バンド)
僕は汗っかきで、夏場には腕や脇から滴る汗によってグリップが滑りやすくなるので、スウェットバンドは必需品です。「ナイキ」のスウェットバンドは形・色・デザインのヴァリエイションが多いのが嬉しいです。ウェアの色などに合わせてコーディニットを楽しんでいます。

「ナイキ」のキャップ

「ナイキ」のキャップ
日中のテニスは、立ち位置によっては太陽との戦いにもなることがあります。特に眩しい日は、BigBrotherからもらったボロボロのキャップを被ります。

「ヨネックス」の『VCORE PRO 97』

「ヨネックス」の『VCORE PRO 97』
スタン・ヴァヴリンカ選手が推奨している「ヨネックス」のラケットです。(プロのテニス選手は市販のラケット・モデルを自分仕様に細かくカスタマイズしてもらっていることが多いので、厳密に言うと“使用"ではなく“推奨"なのです。)より軽量な310gのモデルもありますが、僕は日本では未発売の330gのモデルに革のグリップをつけて340gで使用しています。ラケットを重くすることで、手首をこねずしっかりとボディ・ターンでスウィングすることができるようになります。また、革のグリップにすることで、タッチがよくなり、トップ・ライトのバランスになり、ヴォレーのコントロール性も高まります。

「ヨネックス」の『ポリツアー スピンG』(1.25mm)

「ヨネックス」の『ポリツアー スピンG』(1.25mm)
こちらのポリエスター・ガットは構造が5角形断面になっており、スナップバック効果 (ボールを打った時にすれた縦糸が元に戻るときの“復元力") もあるので、ボールに強いスピンをかけることができます。僕は基本的にフォアハンドもバックハンドもフルスウィングなので、このガットだとトップスピンがよくかかり、ボールがうまくベイスライン手前に落ちてくれます。

「ゴーセン」の『エッグパワー』(1.24mm)

「ゴーセン」の『エッグパワー』(1.24mm)
独特な“ツイスト"された構造により、ボールをよりコントロールすると同時に強いスピンをかけることができます。僕が今まで使ったポリのガットの中では最も柔らかいタッチのストリングズです。明るいイエローがラケットのコズメティックスととてもよく合っているのも気に入っています。

全く同じラケットに異なったストリングを張ったり、同じストリングズを違うテンションで張ることで、ストリングズの違いがわかるだけでなく、ラケットの特性もよくわかるようになります。是非2本買いをしてみてください。きっとテニスが上達することでしょう。
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