1.プロローグ
『録音が優れた歴史的名盤』シリーズではこれまで、名曲を寄せ集めたオススメのコンピレイションを取り上げてきました。手頃な価格で多くの優れた音楽を手に入れることをできるため、これまではあまり聴いてこなかった音楽ジャンルを知りたい方には、入門としてコンピレイションを聴いてみることをオススメします。
・初心者にオススメなコンピレイション盤
・“いい音楽"と“いい音質"を知るためのクラシカル・ミュージックとジャズのコンピレイション盤
・日本人が洋楽を楽むためにピッタリなコンピレイション盤
・病み付きになるワールド・ミュージックとEDMのコンピレイション盤
・邦楽と洋楽のギャップを楽しむためのJ-POPとグラミー賞受賞作のコンピレイション盤
今回からは数回に分けて、オリジナル・アルバムとベスト盤を中心にそれぞれのジャンルをより深く知るためのオススメの名盤を取り上げていきます。今回は クラシカル・ミュージックとジャズです。
歴史的名盤と言われるものは、録音技術や録音メディアのクオリティが上がる度に、リマスターされたり、新しいフォーマットで再リリースされています。世の中には多くのヴァージョンが出回っていて混乱しやすいのですが、このコラムでは従来のCDプレイヤーでも再生可能な高音質ディスクをなるべく選ぶようにしています。最後には、音楽ストリーミング・サーヴィスの高音質音源を楽しむための機材も紹介します。
2.CLASSICAL MUSICとJAZZにはなぜ高音質音源が重要なのか
クラシカル・ミュージックやジャズにはなぜ高音質な音源が多く、同時にクラシカル・ミュージックやジャズのファンはそういった高音質音源にこだわるのでしょうか。
そもそもクラシカル・ミュージックはヨーロッパの上流階級の音楽で、教養を持って“ちゃんと"聴くものとして発達してきました。ジャズは、20世紀初頭ごろにアメリカの南部の都市部から発生した音楽ジャンルですが、高度なヨーロッパ音楽の技術と理論をベースに、アフリカ系アメリカ人のリズム感覚や民族音楽を融合させたものです。即興演奏が多く、ある程度の音楽知識がないと難解なものとして煙たがれる音楽でもあります。
一方で、いわゆるポップ(ポピュラー)・ミュージックやロック・ミュージックは、アメリカの中流階級や英国の労働者階級の音楽として発展を遂げたものです。キャッチーさやノリの良さが重視され、音楽の教養がなくても誰もがすぐに楽しめる“わかりやすい"音楽といえます。
音質に関して言うと、クラシカルは音の強弱の幅が広く、オーケストラなどの圧倒されるようなエネルギーがある演奏もあれば、ピアノ・ソロのような囁くような繊細な演奏もあります。そのため、広いダイナミック・レンジを再現できる録音機材や再生機材が必要となります。クラシカル・ミュージックやジャズが演奏されるヴェニュー(会場)も、その音楽のニュアンスを再現するために科学的にデザインされたもので、エレクトリック・ジャズを除けば、電気増幅せずに演奏されます。
ポップやロックは、大衆向けであるため、どんな機材で再生しても大体同じように聴こえるように作られたものでなければなりません。もっと言うと、車社会であるアメリカでは、車についている安物のレイディオで流されることを前提とした音楽ともいえるのです。ポップは多くの場合、聴くための音楽ではなく、ヴォーカルを楽しむものであったり、ナイトクラブで大音量でかけて客を踊らせるための音楽ですし、ロックはより大音量でより“破壊的"なサウンドを追求した音楽と定義することもできるのではないでしょうか。言い換えれば、青春時代のアメリカ人が、わざと親たちにとって“耳障り"な音楽が欲しくて生み出した音楽とさえ言っていいのかもしれません。
ポップやロックにももちろん録音が優れた音楽がありますし、近年のハイレゾ・デジタル音源にはレコードとはまた違う魅力があるのも確かです。しかし、音楽表現の豊かさを肌で感じて理解するためには、CDクオリティやハイレゾ音源を再生できる機材を使って、録音の優れたクラシカル・ミュージックやジャズをまず聴くことをオススメします。
3.オススメなCLASSICAL MUSICの名盤
●高音質なクラシカル・ミュージックの名盤
『ベートーヴェン:交響曲第9番≪合唱』』
指揮者: レナード・バーンスタイン
楽団:ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
演奏者:ギネス・ジョーンズ 、 ハンナ・シュヴァルツ 、 ルネ・コロ 、 クルト・モル 、 ウィーン国立歌劇場合唱団
『R.シュトラウス: 交響詩』
指揮者:ヘルベルト・フォン・カラヤン
楽団:ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
『モーツァルト:交響曲第40番・第41番≪ジュピター』』
指揮者: カール・ベーム
楽団:ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
『モーツァルト:レクイエム』
指揮者: カール・ベーム
楽団:ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
演奏者:エディット・マティス(ソプラノ)、ユリア・ハマリ(アルト)、ヴィエスワフ・オフマン(テノール)、カール・リッダーブッシュ(バス)、ウィーン国立歌劇場合唱連盟
『ベートーヴェン:交響曲第5番≪運命』・第7番』
指揮者:カルロス・クライバー
楽団:ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
『シューベルト:交響曲第3番・第8番≪未完成』』
指揮者:カルロス・クライバー
楽団:ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
『チャイコフスキー:交響曲第6番≪悲愴』』
指揮者:エフゲニー・ムラヴィンスキー
楽団:レニングラード・フィルハーモニー管弦楽団
『マーラー:交響曲第1番「巨人」』
指揮者:ブルーノ・ワルター
楽団:コロンビア交響楽団
『ブラームス:ピアノ協奏曲第2番』
指揮者:カール・ベーム
演奏者:ヴィルヘルム・バックハウス
楽団: ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
『ショパン&リスト: ピアノ協奏曲 第1番 』
指揮者:クラウディオ・アバド
演奏者:マルタ・アルゲリッチ
楽団:ロンドン交響楽団
『ガーシュウィン:ラプソディ・イン・ブルー/グローフェ:グランド・キャニオン』
指揮者:レナード・バーンスタイン
楽団:コロンビア交響楽団
『ガーシュウィン:パリのアメリカ人~アメリカ作品集』
指揮者:小澤征爾
楽団:サンフランシスコ交響楽団 、 ボストン交響楽団
『ファリャ:《三角帽子》《恋は魔術師》』
指揮者:エルネスト・アンセルメ
楽団:スイス・ロマンド管弦楽団
●日本人の指揮者
『ベートーヴェン 交響曲全集 1 交響曲 第1番・第6番「田園」』
指揮者:朝比奈隆
楽団: 新日本フィルハーモニー交響楽団
『ブルックナー:交響曲 第3番 ニ短調』
指揮者:朝比奈隆
楽団: 新日本フィルハーモニー交響楽団
『チャイコフスキー:バレエ≪くるみ割り人形』≪眠りの森の美女』組曲』
指揮者:小澤征爾
楽団:パリ管弦楽団
『武満徹の軌跡~名作セレクション1957-1995』
作曲:武満徹
指揮者:小澤征爾
楽団:サイトウ・キネン・オーケストラ 、 ボストン交響楽団
『岩城宏之 - チャイコフスキー: 交響曲第4番, 第5番, 第6番』
指揮者:岩城宏之
楽団:NHK交響楽団
『マーラー:交響曲第2番≪復活』』
指揮者:大野和士
楽団:ベルギー王立歌劇場管弦楽団
演奏者:スーザン・シルコット 、 ヴィオレッタ・ウルマーナ 、 ベルギー王立歌劇場合唱団 、 レナート・バルサドンナ
『ブラスの祭典 BEST』
指揮者:佐渡裕
楽団:シエナ・ウインド・オーケストラ
『西本智実&ロイヤル・フィル 東京ライヴ2009 マーラー:交響曲 第5番 嬰ハ短調』
指揮者:西本智実
楽団:ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
『ブラームス:交響曲全集』
指揮者:小林研一郎
楽団:ハンガリー国立交響楽団
●日本人のピアニスト
『モーツァルト:ピアノ協奏曲第20番・第24番』
指揮者: ジェフリー・テイト
演奏者:内田光子
楽団:イギリス室内管弦楽団
『エリック・サティ:新・ピアノ作品集』
演奏者:高橋悠治
『告別ソナタ ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ全集[9]』
演奏者:仲道郁代
『ショパン:ピアノ名曲集 別れの曲/小犬のワルツ』
演奏者:中村紘子
『永遠のカンパネラ ザ・ベスト・オブ・イングリット・フジコ・ヘミング』
演奏者:フジ子・ヘミング
『メモリーズ ~ベスト・オブ・アリス=紗良・オット』
演奏者:アリス=紗良・オット
『ショパン:エチュード&バラード』
演奏者:辻井伸行
●日本人のヴァイオリニスト
『シベリウス&ウォルトン:ヴァイオリン協奏曲 』
演奏者:諏訪内晶子
指揮者:サカリ・オラモ
楽団:バーミンガム市交響楽団
『ザ・アート・オヴ・みどり』
演奏者:五嶋みどり
指揮者: ズービン・メータ 、 クラウディオ・アバド 、 クリストフ・エッシェンバッハ 、 マリス・ヤンソンス
『チャイコフスキー&メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲』
演奏者: 庄司紗矢香
指揮者:チョン・ミョンフン
楽団:フランス国立放送フィルハーモニー管弦楽団
『アムール』
演奏者:宮本笑里
『オール・タイム・ベスト』
演奏者:葉加瀬太郎
●日本人のその他の演奏家
『トランスフォーメーション』
ギタリスト:村治佳織
『平野一郎: ≪四季の四部作』春 夏 秋 冬』
ソプラノ:吉川真澄
『ヘンデル:木管楽器のためのソナタ全集』
フラウト・トラヴェルソ : 有田正広
ブロックフレーテ : 花岡和生 (リコーダー)
オーボエ : 本間正史
チェンバロ : 有田千代子 (チェンバロ、オルガン)
チェロ : 鈴木秀美
ファゴット : 堂阪清高
『モーツァルト:オーボエ協奏曲集』
オーボエ:宮本文昭
『アンコール ~演奏活動60周年記念盤~』
チェロ:堤剛
ピアノ:野平一郎
4.オススメなJAZZの名盤
アコースティック・ジャズとエレクトリック・ジャズの違いについて。ジャズは1960年代までは主にアコースティック楽器が主体となって演奏されていました(エレクトリック・ギターなど、一部の楽器を除いて)。しかし、マイルズ・デイヴィスはそこに多くのエレクトリック楽器を導入し、エレクトリック・ジャズというサブジャンルを作り出しました。その延長として、ハービー・ハンコックはシンセサイザーやターンテーブルのスクラッチなどを導入して進化させました。
●ジャズの名盤
チャーリー・パーカー『ナウズ・ザ・タイム +1』
チャーリー・パーカー、ハンク・ジョーンズ、アル・ヘイグ、テディ・コティック、パーシー・ヒース、マックス・ローチ
ジョン・コルトレーン『至上の愛』
ジョン・コルトレーン、エルヴィン・ジョーンズ、ジミー・ギャリソン、マッコイ・タイナー
『ワルツ・フォー・デビイ/枯葉 ビル・エヴァンス・ベスト』
ビル・エヴァンズ、スコット・ラファロ、ポール・モーシャン、ジム・ホール、フレッディ・ハバード、パーシー・ヒース、フィリー・ジョー・ジョーンズ、ジェレミー・スタイグ
『ザ・シーン・チェンジズ』
バド・パウェル、ポール・チェンバーズ、アート・テイラー
『スタンダーズ・ライヴ』
キース・ジャレット、ゲアリー・ピーコック、ジャック・ディジョネット
『ワード・オブ・マウス』
ジャコ・パストリアス、マイケル・ブレッカー、ウェイン・ショーター、ユーバート・ローズ、ハービー・ハンコック、ジャック・ディジョネット、ピーター・アースキン、ドン・アイリアス
●マイルズ・デイヴィスの作品
『ラウンド・アバウト・ミッドナイト』
マイルス・デイヴィス、ジョン・コルトレーン、レッド・ガーランド、ポール・チェンバーズ、フィリー・ジョー・ジョーンズ
『マイ・ファニー・ヴァレンタイン』
マイルス・デイヴィス、ジョージ・コールマン、ハービー・ハンコック、ロン・カーター、トニー・ウィリアムズ
『カインド・オブ・ブルー』
マイルス・デイヴィス、ジョン・コルトレーン、ビル・エヴァンズ、キャノンボール・アダレイ、ウィントン・ケリー、ポール・チェンバーズ、ジミー・コブ
『ゲット・アップ・ウィズ・イット』
マイルス・デイヴィス、デイヴ・リーブマン、ピート・コージー、レジー・ルーカス、ドミニク・ガモー、マイケル・ヘンダーソン、アル・フォスター、エム・トゥーメイ
『シエスタ』
マイルス・デイヴィス、マーカス・ミラー、オマー・ハキム、ジェイソン・マイルス、ジェームズ・ウォーカー、エール・クルー、ジョン・スコフィールド
『ウィ・ウォント・マイルス』
マイルス・デイヴィス、マーカス・ミラー、ビル・エヴァンズ、マイク・スターン、アル・フォスター、ミノ・シネル
●ジャズ・ヴォーカルの名盤
『サラ・ヴォーン・ウィズ・クリフォード・ブラウン』
『アンフォゲッタブル・ウィズ・ラヴ』
ナタリー・コール
『ザ・ベスト・イズ・イェット・トゥ・カム~トニー・ベネット90歳を祝う』
トニー・ベネット
『ザ・ルック・オヴ・ラヴ』
ダイアナ・クラール
『コーリング・ユー』
ホリー・コール
『夜と朝の間で』
メロディ・ガルドー
『ヘレン・メリル・ウィズ・クリフォード・ブラウン』
『ザ・ヴェリー・ベスト・オヴ・ザ・マンハッタン・トランスファー』
●フュージョンの名盤
フュージョン/クロスオーバーというジャンルは、アメリカの黒人音楽であるJAZZに、様々な民族音楽の要素が混ざることで、世界的な音楽に成長したものです。 1980年代と90年代に渡って“スムーズ・ジャズ"という名称でアメリカにおいても人気がありました。
デヴィッド・サンボーン『タイムアゲイン』
デイヴィッド・サンボーン、ギル・ゴールドスティーン、リッキー・ピーターソン、マイク・マイニエリ、ラッセル・マローン、クリスチャン・マクブライド、スティーヴ・ガッド、ドン・アライアス
ボブ・ジェームス&デイヴィッド・サンボーン『ダブル・ヴィジョン』
エリック・ゲイル、マーカス・ミラー、スティーヴ・ガッド、パウリーニョ・ダ・コスタ、アル・ジャロー、ポール・ジャクソンJr.
リッピントンズ『キリマンジャロ』
ラス・フリーマン、デイヴ・コーズ、デヴィッド・ガーフィールド、ジミー・ハスリップ、ジミー・ジョンソン、トニー・モラレス、ヴィニー・カリウタ、ブランドン・フィールズ
『ベスト・オブ・イエロージャケッツ』
『シャカタク・ベスト』
●フュージョン・ギターの名盤
『ウィチタ・フォールズ』
パット・メセニー、ライル・メイズ、ナナ・ヴァスコンセロス
『G.B.コレクション』
ジョージ・ベンソン
『トリップ』
マイク・スターン
『パスト・プレゼント』
ジョン・スコフィールド
『フィンガー・ペインティングス』
アール・クルー
『ザ・ベスト・オブ・アラン・ホールズワース』
『ヴェリー・ベスト・オブ・リー・リトナー』
5.エピローグ:ハイレゾ音源のオススメ
近年、日本でも海外でもレコードが再人気となっています。レコードの最大の魅力は、暖かな自然な音質と言えるでしょう。暖かさを増やすためにチューブ(真空管)のアンプも人気があるようです。
CDショップや家電量販店でも1万円前後のレコード・プレイヤーが並んでいますが、レコードの本当の魅力を引き出すには、かなりのオーディオの知識とお金が必要であることは、あまり知られていないようです。レコード・プレイヤーだけでも4~5万円、アンプやスピーカーは10~20万円程度のモノ、加えてケーブルなどにもこだわらないと本当はレコードの魅力は引き出せません。特にレコード針の重要性はとても高く、1本最低でも1万円、できれば3~4万円のモノでないと本当のレコードの音を楽しむことはできません。
20世紀のCDは、確かに音質の点で問題があり、レコードの方が良い音質でしたが、近年のデジタル・リマスターのCDの音質は、レコードを凌ぐクオリティの作品が多くなっています。もちろん、レコードを手動でかけるという、いわば“儀式的"な行為の魅力はありますが、音質だけでいえば、今ではレコードよりCDの方が良いといえます。
音質の点で、最も“オススメできない"のがMp3の音源をスマフォの付属のイヤフォンで聴くことです。音楽にとって“大切な何か"が失われていると思います。
良い音質で音楽を手軽に聴きたい方には、サブスクリプションの音源配信がオススメです。最近、私の事務所では、高音質ストリーミング配信サーヴィスの「AMAZON MUSIC HD」を使用しています。6,500万曲以上が“HD"クオリティ(CDクオリティと同じ 16 bit/44.1 kHz)で聞くことができ、その内数百万曲は“ULTRA HD"(24 bit/44.1 kHz 以上)で配信することができます。月額「Spotify」や「Apple Music」など、一般的に使われているストリーミング・サーヴィスに比べても格段に高い音質で音楽を手軽に楽しむことができます。
このサーヴィスは個人プランでは月額1,980円、ファミリー・プランでは月額2,480円ととてもお手頃な値段です。(ファミリー・プランは最大6名まで複数の端末で利用できます。)
24 bit/96 kHzの音源は、明らかにCDクォリティ16 bit/44.1 kHzより優れていることがすぐに分かるのですが、それ以上のクオリティ24 bit/192 kHzとの差はあまりはっきりしません。おそらく、今後のハイレゾ音源のメインは24 bit/96 kHzになるものと思われます。
24 bit/96 kHzの音源は16 bit/44.1 kHzに比べて横への広がりと奥への広がり、それに“無音の音"がとてもクリアに聴こえます。
プロのスタジオでの“生音"と遜色のない音といえます。
このサーヴィスを利用すれば、パソコンを持っているのであれば、3~4万円程度でハイレゾ音源を再生できるシステムを組むことができます。
パソコンにUSB接続のDAC(デジタルをアナログに変換するディバイス)をつけ、パワード(アンプがすでに入っている)のモニター・スピーカーに接続すれば、実にハイ・クオリティなサウンドを楽しむことができます。その場合、ケーブルも日本のプロ標準となっているカナレ製のケーブルをオススメします。
更に、デジタルのクールさを暖かなサウンドにしたければ、チューブ(真空管)のプリアンプをDACとパワード・スピーカーの間に入れるとグッと落ち着いたサウンドになります。