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KAZOOの『SNS英語術』映画コーナー (20) 
 KAZOOがアラン・メンケン、ヒュー・ジャックマン、そしてラミー・マレックへのインタビューについて振り返って
  - Eテレ『世界へ発信!SNS英語術』(2019/11/15放送) | CINEMA & THEATRE #024
Photo: ©RendezVous
2022/06/06 #024

KAZOOの『SNS英語術』映画コーナー (20)
KAZOOがアラン・メンケン、ヒュー・ジャックマン、そしてラミー・マレックへのインタビューについて振り返って
- Eテレ『世界へ発信!SNS英語術』(2019/11/15放送)

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KAZOO
翻訳家 / 通訳 / TVコメンテイター

目次


1.プロローグ

2019年11月15日放送分のテーマは「ハリウッド・スター・スペシャル」でした。これまで僕がこの番組で取材してきた作曲家アラン・メンケン、俳優のヒュー・ジャックマン、俳優のラミ・マレックのインタヴューを振り返りながら、「SNSを通してハリウッドの大物たちを楽しむという、少し“ミーハー"な企画でした。

このコラムでは僕が番組の中では伝えきれなかったことや、ハリウッドのスターたちへのインタヴューに向けて、僕がどのようにSNSを活用してきたかについて少し書きたいと思います。


2.陽気なアメリカ的なお父さん、アラン・メンケン

まずはディズニー映画の音楽の巨匠とも知られるメンケン氏を取り上げました。<写真>彼は若者を中心に人気のあるSNSのプラットフォーム「スナップチャット」などを積極的に活用しています。SNSへの投稿に娘たちがツッコミのコメントを入れているのがなんと言っても「イマドキの家族」の絆を表していると感じました。

こちらの投稿には、歌手として活動する娘のアンナ・ローズが「パパ、スナップチャットのハンドルネイムを皆に教えてあげなきゃ!」とコメントしています。

『SNS英語術』という番組のコンセプトに合うように、インタヴューの前には、相手がどのようにSNSを活用しているかを必ずチェックしています。メンケン氏の場合は、ハリウッドのヴェテランがいかに楽しくインスタグラムに投稿しているか良く分かりました。彼のフィードをスクロールしていたら、メンケン氏が彼の父親にボウタイを締めてもらっている写真が気になりました。これは実は2019年2月に父親が亡くなったころに投稿された写真です。

この時期は、番組のスタジオ収録でも#FathersDayを取り上げることを考えていたため、Eテレのプロデューサーと相談の上、彼の父親について聞いてみることにしました。歯科医師であり、ブギウギのピアノ奏者でもあった父親から受けた音楽の影響について語ってくださりました。また、自分が父親として娘たちについて思うことについても話してくれました。メンケン氏のインスタグラムには、ヴォーカリストとして活躍する娘とレコーディング・スタジオで撮った2ショットなども投稿されています。

(メンケン氏については、CINEMA & THEATRE #017 で紹介しました。)


3.SNSを純粋に楽しむヒュー・ジャックマン

オーストラリアの名優であるジャックマン氏は、自分の映画やステージ・ショー関連についての投稿を活発にする一方、ジグソー・パズルをする映像など、趣味を楽しんでいる様子も頻繁にSNSに投稿していることを紹介しました。

ジャックマン氏といえば、母国のオーストラリアでは歌も踊りもできる演劇俳優として人気を博しましたが、ハリウッドにおいてはスーパーヒーロー映画シリーズ『X-メン』で拳から鋭い爪を出し入れできる「ウルヴァリン」を演じたことで、一躍有名になりました。アクション俳優というイメージが築き上げられた後に、マルチな才能が伝わることで、さらなる人気を博すようになりました。

ジャックマン氏といえば、同じくスーパーヒーロー映画に「デッドプール」役として出演しているカナダ人の俳優、ライアン・レイノルズとのSNS上での“確執"も有名です。ジャックマン氏が映画『ウルヴァリン: SAMURAI』のプロモーションで北京を訪れた際に、レッドカーペットのファンたちと撮った1枚をツイッターに投稿しました。

これに対して、レイノルズ氏が、それはファンの群れではなく「絶対に抗議者でしょ」とコメントしました。

他にも、ジャックマン氏はレイノルズ氏をクリスマス・パーティに誘った際に、ドレス・コードはクリスマスの定番である“アグリー・セーター"だと伝えるドッキリを仕掛けたことも話題となりました。

ジャックマン氏のSNSを閲覧しているうちに、これ以上純粋にSNSを楽しんでいる俳優はいないと感じ、インタヴューではそれについて是非聞いてみたいと思いました。ただ、本心を言えば、インタヴューのことを忘れて、ジャックマン氏と2人でジグソーパズルをしたいというのが、正直な気持ちでした。


4.“クイーン"を演じた4人

去年、映画『ボヘミアン・ラプソディー』でフレディー・マーキュリーを演じたことで世界的に有名になり、オスカー賞まで受賞したラミ・マレックは、プレイヴェートな性格であるためか、あまり積極的にSNSを使用していません。最近は、悪役として登場する予定の『007 ノー・タイム・トゥ・ダイ』の撮影で忙しいようで、事実上投稿は止まっています。しかし、過去のツイートを遡ることで、『ボヘミアン・ラプソディー』の撮影時に彼が「どうしても投稿したかったこと」が伺えます。

SNSに関して言うと、個人的に特に注目したのはマレック氏の“バンドメイト"であるジョセフ・マゼロ(ベースのジョン・ディーコン役)とグウィリム・リー(ギターのブライアン・メイ役)です。

僕が初めてジョセフ・マゼロという俳優を知ったのは、子供の頃に観て大きな影響を受けたスティーヴン・スピールバーグ監督の『ジュラシック・パーク』に出演していた時のことです。当時10歳だったマゼロ氏は、恐竜をこよなく愛するティム・マーフィーを演じています。インタヴューに向けて彼のSNSを閲覧していたら、同じく『ジュラシック・パーク』に出演していた女優のローラ・ダーンと久しぶりに再会した時の写真が投稿されており、僕はちょっとした興奮を覚えました。

グウィリム・リーも頻繁にインスタグラムに投稿しており、ブライアン・メイ本人と対面した様子や、『ボヘミアン・ラプソディー』の共演者達と笑顔でポーズする写真がいっぱい上がっています。中でも、インタヴューの日の直前に彼が投稿した次のコメントが目にとまりました。

この投稿には、「ベン・ハーディ、あなたがここにいなくて、皆寂しいよ!」というコメントが添えられています。ドラムのロジャー・テイラー役であったハーディー氏はスケジュールの問題で来日が実現しなかったことを残念がっています。

この投稿を踏まえていたので、インタヴュー当日、彼らが待つ部屋で3人と握手を交わした直後、次のように質問を切り出してみました。「今日は、この会場に3人しかいませんが、バンドは解散したのですか?」と。


5.今回の衣裳について

「アレン・エドモンズ」の『パークアベニュー』

「アレン・エドモンズ」の『パークアベニュー』
こちらはアメリカの高級靴メイカー「アレン・エドモンズ」のストレイト・チップの定番モデル『パークアベニュー』です。

1922年に創業された「アレン・エドモンズ」の革靴は、優れた履き心地が評判となり、第二次世界大戦中には、アメリカ兵の軍靴を提供していました。また、アメリカの歴代大統領が愛用したことでも知られ、ロナルド・レーガン、ジョージ・H・Wブッシュ、ビル・クリントン、ジョージ・W・ブッシュは就任式で「アレン・エドモンズ」の『パークアベニュー』を履いたとされています。一方でオバマ前大統領はアメリカ製ではない外国のブランドの靴を履いたとされ、当時大きな話題となりました。

日本では、靴のセレクト・ショップ「Trading Post」が正規品を取り扱っており、今回使用した靴は青山にある本店で購入したものです。

「ブルックス・ブラザーズ」のサーモン・ピンクのネクタイ

「ブルックス・ブラザーズ」のサーモン・ピンクのネクタイ
こちらは『ブルックス・ブラザーズ青山本店』で購入したサーモン・ピンクのネクタイです。

「テーラー・フクオカ」の黒いピンストライプの3ピース・スーツ

「テーラー・フクオカ」の黒いピンストライプの3ピース・スーツ
この商品は、以前紹介したのでCINEMA & THEATRE #021を参照してください。

「KASHIYAMA the Smart Tailor」の白いシャツ

「KASHIYAMA the Smart Tailor」の白いシャツ
この商品は、以前紹介したのでFASHION & SHOPPING #030を参照してください。

「ゾフ」の黒いメガネ

「ゾフ」の黒いメガネ
この商品は、以前紹介したのでFASHION & SHOPPING #006を参照してください。

CINEMA & THEATRE #024

アラン・メンケン、ヒュー・ジャックマン、そしてラミー・マレックへのインタビューについて振り返って - 『世界へ発信!SNS英語術』(2019/11/15放送)


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